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2004 年度 実績報告書

構造指標による顎骨骨質評価マッピングシートの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15390569
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

鹿島 勇  神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (00130914)

研究分担者 櫻井 孝  神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (60277910)
中村 貢治  神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (50298238)
キーワードモルフォロジカルフィルタ / 骨形態計測 / 骨質評価
研究概要

コンピューテッドラジオグラフィー(CR)、モルフォロジカルフィルタ、骨塩量測定装置、マイクロCT、マイクロフォーカス管エックス線発生装置を組み合わせた骨質評価のための画像解析システムを用いて、2次元および3次元的に骨質評価マッピングシートを用いて骨構造の定量評価を行った。
卵巣摘除(OVX)カニクイザルの下顎骨における骨構造変化の定量解析では、従来報告されている他の長管骨と異なり、咬合力が骨内部に直接作用する顎骨では、OVXによる骨粗鬆症モデル動物においても骨梁構造には変化が認められなかった。しかし、皮質骨の厚さと骨塩量は有意に低下していた。一方、顎関節頭部における変化は、他の長管骨と類似して骨構造に変化を認めた。これまで、ゲッ歯動物による顎骨の評価が行われてきたが、リモデリングの機序を有しないとされる同動物と比べ、カニクイザルを用いた本実験はヒトの病態に近いと考えられ、本実験の結果は歯科領域における骨粗鬆症スクリーニング、および骨粗鬆症による歯科治療上の障害などについて示唆深いものであった。
また、低マグネシウム、低カルシウムの飼料で飼育することにより引き起こされる骨構造変化について、ラットを用いて解析を行った。その結果、低マグネシウム飼料飼育では骨塩量は変化しないものの骨構造には有意な変化が認められた。一方、低カルシウム飼料飼育では骨構造よりも骨塩量に大きな変化が認められた。低マグネシウム飼料飼育ラットによる3次元骨構造解析はこれまで報告がない。
さらに、骨粗鬆症治療薬として広く用いられているビタミンK_2とビスフォスフォネートを同時投与することによる効果判定を行ったが、今回の実験では同時投与による骨構造改善効果の向上は認められなかった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 長期宇宙飛行生活と骨2005

    • 著者名/発表者名
      鹿島勇, 櫻井孝, 中村貢治, 川股亮太
    • 雑誌名

      臨床整形外科学会雑誌 40・1

      ページ: 33-42

  • [雑誌論文] Application of the digital radiographic bone trabecular structure analysis to the mandible using morphological filter2004

    • 著者名/発表者名
      Sakoda S, Kawamata R, Kaneda T, Kashima I
    • 雑誌名

      Oral Science International 1・1

      ページ: 45-53

  • [雑誌論文] Relationships between bone strength and bone quality : three-dimensional imaging analysis in ovariectomized mice2004

    • 著者名/発表者名
      Suguru Wakabayashi, Takashi Sakurai, Isamu Kashima
    • 雑誌名

      Oral Radiology 40・1

      ページ: 32-36

  • [雑誌論文] Effects of a supplement containing vitamin K2 (MK7) and calcium phosphate (salmon bone powder) on the femur trabecular structure in ovariectomized mice : a study using three-dimensional imaging analysis2004

    • 著者名/発表者名
      Takayoshi Fujikawa, Takashi Sakurai, Isamu Kashima
    • 雑誌名

      Oral Radiology 40・1

      ページ: 37-43

  • [雑誌論文] Quantitative analysis of bone trabecular structural change using X-ray bone morphometric analysis : a correlation between structural change and structural parameters2004

    • 著者名/発表者名
      Atsushi Watanabe, Takashi Sakurai, Satsuki Kumasaka, Isamu Kashima
    • 雑誌名

      Oral Radiology 40・1

      ページ: 49-56

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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