研究課題/領域番号 |
15390569
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
鹿島 勇 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (00130914)
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研究分担者 |
櫻井 孝 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (60277910)
中村 貢治 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (50298238)
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キーワード | モルフォロジカルフィルタ / 骨形態計測 / 骨質評価 |
研究概要 |
コンピューテッドラジオグラフィー(CR)、モルフォロジカルフィルタ、骨塩量測定装置、マイクロCT、マイクロフォーカス管エックス線発生装置を組み合わせた骨質評価のための画像解析システムを用いて、2次元および3次元的に骨質評価マッピングシートを用いて骨構造の定量評価を行った。 卵巣摘除(OVX)カニクイザルの下顎骨における骨構造変化の定量解析では、従来報告されている他の長管骨と異なり、咬合力が骨内部に直接作用する顎骨では、OVXによる骨粗鬆症モデル動物においても骨梁構造には変化が認められなかった。しかし、皮質骨の厚さと骨塩量は有意に低下していた。一方、顎関節頭部における変化は、他の長管骨と類似して骨構造に変化を認めた。これまで、ゲッ歯動物による顎骨の評価が行われてきたが、リモデリングの機序を有しないとされる同動物と比べ、カニクイザルを用いた本実験はヒトの病態に近いと考えられ、本実験の結果は歯科領域における骨粗鬆症スクリーニング、および骨粗鬆症による歯科治療上の障害などについて示唆深いものであった。 また、低マグネシウム、低カルシウムの飼料で飼育することにより引き起こされる骨構造変化について、ラットを用いて解析を行った。その結果、低マグネシウム飼料飼育では骨塩量は変化しないものの骨構造には有意な変化が認められた。一方、低カルシウム飼料飼育では骨構造よりも骨塩量に大きな変化が認められた。低マグネシウム飼料飼育ラットによる3次元骨構造解析はこれまで報告がない。 さらに、骨粗鬆症治療薬として広く用いられているビタミンK_2とビスフォスフォネートを同時投与することによる効果判定を行ったが、今回の実験では同時投与による骨構造改善効果の向上は認められなかった。
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