研究課題/領域番号 |
15390589
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
野村 修一 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40018859)
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研究分担者 |
豊里 晃 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80313526)
山田 好秋 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80115089)
五十嵐 敦子 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (90168097)
井伊 直子 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (70303138)
野村 章子 明倫短期大学, 教授 (80134948)
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キーワード | ベッドサイド / 摂食・嚥下機能 / 嚥下造影検査 / 自由摂食運動 / 喉頭運動 / 介護食 / 食品物性 |
研究概要 |
1.測定システムの再構築 測定システムのノイズ対策は、システム全体としてかなり向上した。その結果、第20回日本歯科医学会総会(平成16年10月31日、横浜)において、テーブルクリニックで喉頭運動を舌骨上筋群表面筋電図とを同時測定を実演できた。 咽頭部表面筋電図測定は、粘膜表面電極をビデオ内視鏡下で貼付し、活動電位を記録することを試みた。フック電極をチューブに通し、喉頭蓋直上の粘膜に接触させた状態で陰圧に保持して電極固定する方法は、測定途中で脱落することが多く、さらなる改良が必要であり次年度の課題となった。また、この測定はPiezo-Electric Pulse Transducerを応用した嚥下動態測定データの意味づけが目的であり、電極貼付位置も含めて再検討したい。 2.自由咀嚼における嚥下動態 今年度は昨年度に計測した試験食品(米飯含バリウム)の自由摂食運動データを詳細に分析した。その結果、捕食時の開口量と食品摂取量が各個人内でほぼ一定であり、さらに口唇と舌による食品の取り込みが観察されたことから、ヒトが自由咀嚼運動下で食品を摂取した場合、自分に適した十分な開口量と食品摂取量を各個人が調節し、その食品摂取量の調節は口唇だけでなく舌運動によっても行われていることが示唆された。Interposed嚥下周期は咀嚼周期の咬合相と開口相に嚥下反射が挿入された結果であり、咀嚼中の嚥下反射は咬合相から開口相に生じることが示唆された。また、Interposed嚥下とTerminal嚥下での食塊量の相違は舌骨の動きに影響することはなかったことから、嚥下時に下咽頭および食道入口部の前後的なスペースの確保が食塊量に関係なく、行われることが明らかとなった。
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