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2005 年度 実績報告書

ベッドサイドで使用できる摂食・嚥下機能の総合的評価システムの構築とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 15390589
研究機関新潟大学

研究代表者

野村 修一  新潟大学, 医歯学系, 教授 (40018859)

研究分担者 豊里 晃  新潟大学, 医歯学系, 助手 (80313526)
山田 好秋  新潟大学, 医歯学系, 教授 (80115089)
五十嵐 敦子  新潟大学, 医歯学系, 助教授 (90168097)
井伊 直子  新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (70303138)
野村 章子  明倫短期大学, 歯科技工士学科, 教授 (80134948)
キーワードベッドサイド / 摂食・嚥下機能 / 喉頭運動 / 要介護高齢者 / 介護食 / 食品物性
研究概要

1.Piezo-Electric Pulse Transducer(PEPT)を用いた嚥下動態測定データの特性
VF・喉頭運動・舌骨上筋群筋電図の同時記録から、食塊が喉頭蓋直上で一時停止する位置や嚥下終了後に気管を被覆していた喉頭蓋が元の位置に戻る動きをPEPTの波形上で検出できた。食塊の飲み込み易さの評価では、物性の異なる食塊が舌根から喉頭蓋までの食塊の移動時間は被験食品の硬さに依存し、官能評価と一致した。一方、喉頭蓋から食道への移動時間は、被験食品の硬さに関係なく一定であった。この研究成果を2005 Sino-Japanese Conference on Stomatology(上海)で発表した。
2.嚥下機能の評価
ベッドサイドで高齢者の嚥下機能を評価するためには、摂食・嚥下に関連する諸器官が十分に機能を発揮できる状態となっている必要がある。そこで、高齢者や介護者が摂食・嚥下を理解しやすいパンフレットを作成し、その活用効果を実証した。唾液の量と質は味覚、食塊形成・移送など摂食・嚥下機能に強く関与するので、唾液タンパクと摂食・嚥下機能との関連を、唾液分泌低下を典型的な徴候とするシェーグレン症候群で調べた。
3.嚥下補助食の物性が嚥下動態に及ぼす効果
舌口蓋接触圧は飲み込み易さの評価指標であり、食品の硬さが増加すると嚥下時の食塊輸送時間が延長し、舌口蓋接触圧も大きくなる傾向が認められた。官能評価では、付着性が増すと飲み込みにくく感じ、嚥下困難感と食品物性に関連があった。一方、寒天やゼラチンは濃度を変えると硬さの他に付着性、凝集性も大きくなる傾向があるため、同じ硬さで付着性、凝集性の異なる試験食品の開発が必要である。数種類を試作した結果、クリープメーター測定で硬さを3000N/cm2程度に揃え、付着性、凝集性を異なる物性にすれば硬さに影響されないゼリーが作製できる可能性が示された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 介護者に口腔ケア意識を啓発するためのパンフレット-介護者の理解と活用状況のアンケート-2005

    • 著者名/発表者名
      右近さゆり
    • 雑誌名

      新潟歯学会雑誌 35・2

      ページ: 9-15

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 若年者と高齢者の甘味嗜好における性差の比較2005

    • 著者名/発表者名
      佐川敦子
    • 雑誌名

      日本味と匂学会誌 12・3

      ページ: 361-364

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者における吸飲カテーテルの口腔内保持装置2005

    • 著者名/発表者名
      豊里 晃
    • 雑誌名

      障害者歯科学会雑誌 26・2

      ページ: 277-279

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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