研究課題/領域番号 |
15390605
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
藤澤 俊明 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (30190028)
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研究分担者 |
詫間 滋 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (60360921)
飯田 彰 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (90292036)
福島 和昭 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (00002361)
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キーワード | 静脈内鎮静法 / street fitness / 動的平衡機能 / propofol / midazolam / 帰宅許可時間 |
研究概要 |
目的:日帰り全身麻酔および静脈内鎮静法の帰宅許可時間の決定には、精神運動機能同様、平衡機能の評価が重要項目であり、とりわけ、歩行帰宅を念頭に入れた場合、重心の移動を伴う動的平衡機能の評価が大切となる。今回、propofol静脈内鎮静法からの動的平衡機能の回復について、midazolamとの比較を交え、明らかにすることを目的に検討した。 方法:対象は、日を違えてpropofolおよびmidazolamによる静脈内鎮静法を1時間受ける青年男性ボランテイア14名とした。propofolおよびmidazolam持続投与中止20分、40分、60分、80分、100分後に動的平衡機能検査を行った。精密動的平衡機能検査として不安定床を用いた外乱刺激テスト(PCPST)、簡易動的平衡機能検査として、TUGtest(座位から5m間を最速歩行で往復しまた着座するまでの所要時間を測定)および10mの最速歩行テストを行った。また、簡易精神運動テストとして、DSSTおよびTDTも行った。 結果:全ての動的平衡機能検査における回復時間は、propofolで投与終了後40分、midazolamで60分であった。精神運動機能の回復についてみると、propofol、midazolamの順に、DSSTでは30分、70分、TDTでは、50分、50分であった。 結論:動的平衡機能に関する詳細な評価から、静脈内鎮静法を受けた成人患者は、平衡機能回復の面から見ると、propofolなら投与中止40分後、midazolamなら投与中止60分後に、付き添い無しで歩行帰宅できることが示唆された。
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