研究課題/領域番号 |
15390609
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
丸岡 豊 国立大学法人東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (10323726)
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研究分担者 |
朝比奈 泉 国立大学法人東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30221039)
織田 光夫 国立大学法人弘前大学, 医学部, 助手 (30359492)
原田 清 国立大学法人東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (30228639)
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キーワード | BMP-2 / 血管柄付き異所性誘導骨 / 脂肪組織 / 筋組織 / 遺伝子導入 |
研究概要 |
我々は昨年、ヒト組換え型BMP-2(rhBMP-2)を用い、脂肪組織から血管柄の付いた移植骨の作製が可能であることを示した。その方法とは、ラットを用い、rhBMP-2を含浸させたコラーゲンを充填したシリコン製の鋳型の中に、血管柄の付いた小脂肪体を挿入し、鋳型の内腔と同じ形態の誘導骨を作製するというものである。さらに、この方法は、他組織への拡散、漏出などによって身体の各所で起こりうる副作用をあまり考慮する必要もなく、BMPを極力局所にとどめ、高濃度のBMPを効果的に作用させ、かつ賦形性を持った血管柄付き誘導骨をつくることのできるという画期的な方法であった。すなわちシリコン製の鋳型の内腔の形を変えることによって様々な部位に適合する骨を作製することができる。 今年度は、同様の方法にて遺伝子導入実験を行った。シリコン製の鋳型内にて血管柄付きの小筋体にヒトBMP-2遺伝子の導入を試みたが、いずれも末梢にある筋組織は壊死を起こしていた。試料の固定法などを様々に工夫してみたものの、いずれも壊死してしまい、局所に封入される核酸のpH変化などをはじめとする諸性質による可能性も考え、溶解するバッファーや担体などに関しても、検討を加え、追加実験を進めているところである。 また、現在、遺伝子をあらかじめin vitroにて導入した細胞を生体内に戻す実験も進めており、こちらに関しては、骨形成が確認された。引き続き条件の検討等を行う予定である。
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