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2004 年度 実績報告書

骨芽細胞でのphosphodiesteraseの検討

研究課題

研究課題/領域番号 15390611
研究機関三重大学

研究代表者

村田 琢  三重大学, 医学部附属病院, 助手 (80242965)

研究分担者 田川 俊郎  三重大学, 医学部, 教授 (30046346)
キーワード骨芽細胞 / phophodiesterase 3 / phophodiesterase 8
研究概要

Phosphodiesterase(PDE)は細胞内のセカンドメッセンジャーであるcAMP等を分解する酵素であり,11種類(PDE1からPDE11)に分類されている.しかし,骨形成でのPDEの報告はほとんどなくその役割は不明であった.以前われわれはPDE特異的阻害剤等によりPDE8が骨形成に関係する可能性を見い出した.そこで今回,PDE8の骨形成での役割を更に検討すると共に,PDE3ノックアウトマウスでも骨形成について検討した.
細胞はマウス頭蓋冠由来前骨芽細胞様細胞MC3T3-E1を使用した.特定のメッセンジャーRNAだけに作用しタンパク合成を阻害するShort interfering RNAs(siRNA)を導入するためネガティブコントロールとしてはAlexa Fluor 488蛍光標識siRNAを使用し,導入を蛍光顕微鏡にて確認した.また,ポジティブコントロールとしてMARK1 siRNAを使用し,リアルタイムPCRにてgene silencing効果を確認した.PDE8のsiRNAを2種類作製し,同条件にて導入を行い骨マーカーの発現を確認した.
海外共同研究のDr.Manganielloが米国国立衛生研究所でPDE3AとPDE3Eノックアウトマウスを作製した.両ノックアウトマウスともに正常のマウス同様に発育し,光学顕微鏡レベルでは特に異常は認めなかった.
以上より,PDE8は骨形成との関係が示唆されるが,PDE3は骨形成には関係がないことが考えられた.今後はPDE8について更に検討すると共に,まだ骨形成との関係が不明である他のPDEについても検討する予定である.

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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