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2004 年度 実績報告書

上皮・間葉移行による口腔癌の浸潤転移機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15390616
研究機関広島大学

研究代表者

鎌田 伸之  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70242211)

研究分担者 中西 宏彰  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (00243717)
桃田 幸弘  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (00304543)
東川 晃一郎  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (80363084)
北岡 栄一郎  徳島大学, 医学部歯学部附属病院, 助手 (60343307)
キーワード上皮・間葉移行 / 扁平上皮癌 / 浸潤、転移 / 接着因子 / 基質分解酵素 / 転写因子 / DNAチップ / 三次元培養
研究概要

浸潤と転移は癌の重要な予後因子であり、口腔癌においても高度な浸潤を示すものほど予後が悪い。この浸潤転移に関わる分子として、細胞接着因子や基質分解酵素などが報告されているが、研究代表者らはこれまでに、上皮・間葉移行(EMT)機構により口腔癌がより生物学的悪性度を上昇させることを報告してきた。本研究は、口腔扁平上皮癌における上皮・間葉移行を介した生物学的悪性度の獲得機構を解明することを目的とする。
これまでに高度浸潤像型の扁平上皮癌(SCC)細胞が、上皮・間葉移行(EMT)を獲得した細胞であること、Snailの過剰発現がSCC細胞のEMTを誘導すること、今まで報告されていなかった種々のEMTのマーカー遺伝子(MMP-2,Wntなど)を見いだした。
本年度は1.TERT遺伝子導入により不死化正常口腔粘膜上皮細胞と不死化歯肉線維芽細胞を樹立し(J Oral Pathol Med,2004)、さらにコラーゲンゲルを用いた口腔粘膜再構成三次元培養系を確立した。この三次元培養系にSCC細胞を応用し、個々の癌の浸潤能を検討するとともにMT1-MMPおよびMMP-2の遺伝子を上皮細胞あるいは線維芽細胞に導入し、上皮・間葉相互作用を介した癌細胞の浸潤能に対する影響を検討した(第58回日本口腔科学会総会発表、投稿中)。2.Snail以外の遺伝子(SIP1)あるいは増殖因子(TGF-beta)による、EMTの誘導機構を詳細に検討し、3.MMP-2の発現上昇機構についてプロモーターの検討を行い、プロモーター活性の上昇に必須な配列を同定し、この配列に結合し活性を誘導させる転写因子を同定した。(第58回日本口腔科学会、第第77回日本組織培養学会、第69回日本学会発表、投稿中)4.SCC細胞と高度浸潤型(EMT型)の細胞からRNAを抽出し遺伝子発現をDNAチップを用いて網羅的に比較検討し、また、Snail遺伝子導入によりEMTを誘導した細胞と比較することで、EMTにより発現が変化する遺伝子を網羅的に同定した。(第58回日本口腔科学会発表、第69回日本癌学会発表、第49回日本口腔外科学会発表、投稿中)

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Immortalization of human dental papilla, dental pulp, periodontal ligament cells and gingival fibroblasts by telomerase reverse transcriptase.2004

    • 著者名/発表者名
      Kamata N, et al.
    • 雑誌名

      J Oral Pathol Med. 33・7

      ページ: 417-423

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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