研究課題/領域番号 |
15390626
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
古澤 清文 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (90165481)
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研究分担者 |
森本 俊文 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (20028731)
安田 浩一 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 助教授 (30230220)
森 亮太 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (50298410)
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キーワード | シナプス / 脳幹 / 呼吸 / 嚥下 / 神経伝達物質 / 加齢変化 |
研究概要 |
本年度は、呼吸に同期して活動する舌下神経運動細胞に影響を与えていることが知られているサブスタンスPとセロトニンについて、オトガイ舌筋およびオトガイ舌骨筋運動神経細胞の局在領域での生後変化を検討した。実験には胎生19日、出生0日、3日、7日、14日、21日、5週、10週のWistar系ラットを用いた。深麻酔下で灌流固定(4% paraphomaldehyde-0.5% glutaraldehyde- 0.1 M phosphate buffer)を行い、脳幹と脊髄の一部を取り出し、30% sugar - phosphate bufferに浸漬後、厚さ30μmの連続切片を作製した。1次抗体として抗サブスタンスP抗体あるいは抗セロトニン抗体、2次抗体Sheep anti-rabbit IgGとする一連の免疫組織化学反応を行い、サブスタンスPあるいはセロトニン陽性の軸索終末を可視化した。光学顕微鏡および画像解析用コンピューターにて、オトガイ舌筋およびオトガイ舌骨筋運動神経細胞の局在領域におけるサブスタンスPとセロトニン陽性軸索終末の分布様相の生後変化について検討した。その結果、オトガイ舌筋運動神経細胞の局在領域では、サブスタンスPとセロトニン陽性軸索終末の増減パターンは相反する傾向がみられた。また、オトガイ舌骨筋運動神経細胞の局在領域においても、サブスタンスPとセロトニン陽性軸索終末の増減パターンは相違していた。電子顕微鏡による観察では、サブスタンスP陽性軸索終末とオトガイ舌筋運動神経細胞とのシナプス接合が認められた。
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