研究課題/領域番号 |
15390627
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
安田 浩一 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 助教授 (30230220)
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研究分担者 |
中山 洋子 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (30308647)
金銅 英二 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (50273636)
古澤 清文 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (90165481)
吉田 篤 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (90201855)
森 亮太 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (50298410)
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キーワード | シナプス / 前運動ニューロン / 加齢変化 / 呼吸 / 嚥下 |
研究概要 |
本研究では、三叉神経運動核およびその周囲における各種neuro-transmitterあるいはその受容体の生後変化を中心に明らかにすることを目的としている。本年度は、三叉神経運動核およびその周囲に投射するサブスタンスP陽性軸索終末とセロトニン陽性軸索終末の分布様相の違いと生後変化について検討した。 実験には胎生19日、出生0日、3日、7日、14日、21日、5週、10週のWistar系ラットを各3匹用いた。深麻酔下で灌流固定(4% paraphormaldehyde-0.5% glutaraldehyde-0.1 M phosphate buffer)を行い、脳幹と脊髄の一部を取り出した。30% sugar-phosphate bufferに24時間浸漬後、厚さ30imの連続切片を作製した。1次抗体として抗サブスタンスP抗体あるいは抗セロトニン抗体、2次抗体Sheep anti-rabbit IgGとする一連の免疫組織化学反応を行いサブスタンスPおよびセロトニン陽性軸索終末を可視化した。光学顕微鏡および画像解析用コンピューターにて、三叉神経運動核およびその周囲でのサブスタンスPおよびセロトニン陽性軸索終末の分布様相を比較するとともに生後変化について検討した。 その結果、サブスタンスP陽性軸索終末とセロトニン陽性軸索終末の分布様相および生後変化は極めて類似していた。すなわち両者の分布密度は出生後より増加し、生後7日をピークに減少していた。また三叉神経運動核内よりその周囲で分布密度は高く、三叉神経運動核内では、背外側亜核より腹内側亜核で分布密度が高い傾向がみられた。 現在、電子顕微鏡下でサブスタンスPおよびセロトニン陽性軸索終末の超微細構造について検討している。
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