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2005 年度 研究成果報告書概要

自律神経系と顎口腔機能との相互作用に及ぼす侵害受容刺激の影響

研究課題

研究課題/領域番号 15390632
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 矯正・小児系歯学
研究機関大阪大学

研究代表者

高田 健治  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (50127247)

研究分担者 山城 隆  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (70294428)
阿部 直子  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (90420439)
研究期間 (年度) 2003 – 2005
キーワード侵害受容刺激 / 顎口腔機能 / 血液動態 / 自律神経系 / 咀嚼運動 / 筋スパズム
研究概要

1 目的
筋スパズムを含め,顎口腔系における痛みの生理的メカニズムを理解するには,交感神経-体性神経の関連性を考慮に入れた検討が必要である.本研究は,顎口腔系への侵害受容刺激が自律神経系に及ぼす影響,およびその自律神経系が逆に顎口腔機能系に及ぼす影響について,生理学的に検討することを目的とした.
2 方法
本実験では,痛覚刺激を顎顔面領域に与えたとき,心電図,側頭筋および咬筋の血液動態,血圧の変化が生じるか否かを検討した.
3 結果
痛み刺激に伴う測定パラメータの変化安静1の安定した30秒間の平均を対照とし,残りの区間(痛み刺激タスク,安静1,安静2)における30秒毎の平均と比較し,側頭筋血液動態,咬筋血液動態,心拍数,Lo/Hi,Hi/TPWおよび血圧の変化について検討した.側頭筋について、痛み刺激中にO2HbおよびはcHbが増加した(p<0.05).その増加(p<0.05)は痛み刺激後もつづき,O2Hbは,痛み刺激後4分で,cHbは痛み刺激後5分30秒で,安静1のレベルまで回復した.HHb TOIについては,有意の変化は認められなかった.咬筋について,痛み刺激中にO2HbおよびはcHb増加した(p<0.05).その増加(p<0.05)は痛み刺激後もつづき,O2Hbは,痛み刺激後2分で,cHbは痛み刺激後4分30秒で,安静1のレベルまで回復した.HHb TOIについては,有意の変化は認められなかった.痛み刺激に伴う自律神経系の変化については,血圧,Lo/HiおよびHi/TPWともに咀嚼運動中,運動後のいずれにも有意の変化は認められなかった.
4 結論
痛み刺激は,咀嚼筋の血液動態に深く関与していることが示された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Mental stress-induced physiological changes in the human masseter muscle2004

    • 著者名/発表者名
      Hidaka, O., Yanagi, M., Takada, K
    • 雑誌名

      Journal of Dental Research 83

      ページ: 227-231

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Changes in masseteric hemodynamics time-related to mental stress2004

    • 著者名/発表者名
      Hidaka, O., Yanagi, M., Takada, K
    • 雑誌名

      Journal of Dental Research 83

      ページ: 185-190

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-12-13  

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