研究課題/領域番号 |
15390652
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
齋藤 俊行 九州大学, 大学病院, 講師 (10170515)
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研究分担者 |
飯田 三雄 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (00127961)
清原 裕 九州大学, 大学病院, 講師 (80161602)
嶋崎 義浩 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (10291519)
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キーワード | 歯周病 / 糖尿病 / 耐糖能 / 血糖値 / リスク因子 / 住民健診 / 疫学 |
研究概要 |
1998年に福岡県久山町にて実施した歯周病の健診結果を歯科疾患実態調査やは米国国民栄養調査(NHANES III)の結果と比較したところ、同程度であることが分かった。歯周病は年齢と関連するが、特にアタッチメントロスが年齢と強く関連していた。また、1998年の心電図検査の結果と歯周病健診の結果について分析したところ、歯周組織の状態が悪い者ほど、虚血性の変化に関連する心電図の異常(左心室肥大とST抑制)がある者が多いことが分かった。この関連性は年齢、性別、収縮期血圧、喫煙習慣、飲酒量、運動習慣などの影響を考慮して調整した上でも有意に関連していた。これらのことから、歯周病が虚血性心疾患と関連しているというこれまでの報告を支持する結果が得られた。 一方、1988年の住民健診において経口糖負荷試験の結果が正常であった者を抽出し、1998年における歯周病健診の結果と経口糖負荷試験の結果について分析したところ、平均歯周ポケットの深い者ほど糖負荷試験の結果が過去10年間の間に悪化していることが分かった。このことから、歯周ポケットの存在が耐糖能に異常をきたし、ひいては糖媒病へとつながる可能性が推測された。 2003年7〜8月に福岡県久山町にて住民健診および歯周病健診を実施した。健診結果はコンピュータ処理を行う目的で現在入力中である。
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