研究課題/領域番号 |
15390659
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
舟島 なをみ 千葉大学, 看護学部, 教授 (00229098)
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研究分担者 |
野本 百合子 千葉大学, 看護学部, 助教授 (60208402)
大室 律子 千葉大学, 看護学部附属看護実践研究指導センター, 教授 (60312964)
太田 節子 滋賀医科大学, 医学部・看護学科, 教授 (00152140)
野口 美和子 自治医科大学, 看護学部, 学部長 (10070682)
杉森 みど里 群馬県立医療短期大学, 学長 (20070758)
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キーワード | 看護継続教育 / 学習ニード / 教育ニード / 院内教育プログラム / 測定用具開発 / 文献研究 / SD・FD |
研究概要 |
平成16年度は、前年度に実施した4種類の研究成果を看護系学会において報告すると共に、看護継続教育支援システム開発の理論的枠組みに必要な要素の解明に向け、次のようにさらなる分析を進めた。 1.わが国の看護継続教育の実態に関する研究: 全国の看護師を対象に、学習ニード充足状況自己診断ツールを用いて調査・分析した結果、看護職者が個々の学習ニードに合致した教育的資源を活用できていない、あるいは必要な資源が不足していることを示した。また、多様な資源を活用できている看護師は、その学習ニードが充足されている状況を示した。今後は、看護師の直面する問題を解明した結果を発表すると共に、学習ニード充足状況と学習活動あるいは看護師の特性の関係を分析する予定である。 2.諸外国の看護継続教育システムに関する文献研究: 米国の看護継続教育に関する文献46件を分析した結果、その歴史的変遷が明らかになると共に、その発展に影響した10要因が明らかになった。今後は、英国、カナダ、オーストラリアの看護継続教育に関する文献を分析した結果を発表する予定である。 3.わが国の看護職養成教育機関におけるFDの実態調査: 全国の看護学教員を対象に、自由記述式質問紙を用いて学習ニードを調査・分析した結果、27種類の学習ニードが明らかになった。また、看護学実習カンファレンスにおける教員の教授活動の質を自己評価するための尺度を開発した。今後は、看護学教員の教育ニードアセスメントツールを用いて調査した結果をさらに分析し、看護学教員の所属教育機関や特性との関係を解明する予定である。 4.わが国の医療機関におけるSDの実態調査: 全国の病院看護部が設定する院内教育の目的・目標を調査・分析した結果、18のカテゴリが形成された。今後は、院内教育プログラムの対象・内容・方法・課題などを分析し、病院の持つ特性との関係を明らかにする予定である。
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