研究課題/領域番号 |
15390664
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研究機関 | 青森県立保健大学 |
研究代表者 |
川村 佐和子 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (30186142)
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研究分担者 |
中西 睦子 国際医療福祉大学, 保健学部, 教授 (00070681)
小池 智子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 助教授 (50338191)
宮川 祥子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 専任講師 (00338203)
酒井 美絵子 首都大学東京, 健康福祉学部, 准教授 (50363792)
須田 利佳子 国際医療福祉大学, 保健学部, 講師 (30337430)
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キーワード | 看護政策 / 政策決定過程 / 看護職 / 意見形成ネットワーク |
研究概要 |
1.看護政策に関する意見形成ネットワークシステム「看護政策アリーナ」の運営 (1)最新の看護政策情報の発信 平成16年度に開発したWebサイト「看護政策アリーナ」を用いて、最新の看護政策情報の発信を行った(1〜3回/月)。この内容は、平成17年度に厚生労働省が開催した看護政策に関連した重要な審議会・検討会(医療安全の確保に向けた保健師助産師看護師法等のあり方に関する検討会、第六次看護職員需給見通しに関する検討会、社会保障審議会医療部会・医療保険部会、中央社会保険医療協議会)を傍聴し、審議過程を解説・レポートしたもので、あわせて審議資料もPDFで掲載した。また、看護政策をテーマにしたビデオレターを配信した。 (2)看護職の看護政策に関する意見形成の促進 (1)掲示板の運営とネット・アンケートの実施:「看護政策アリーナ」の掲示板を運営し、看護政策課題についての自由な議論をすすめた。また、看護の質の向上を実現する具体的な政策課題をテーマに、「看護基礎教育の年限の延長」および「新卒看護職員臨床研修の制度化」に関して意見を聞くネット・アンケートを2回(8月、11月)にわたって実施し、それぞれ45名、43名から回答を得た。 (2)看護政策に関する意見交換会の開催:「看護基礎教育の年限」と「新卒看護職員臨床研修の制度化」の是非およびその実現に向けた方策をテーマに2回の交流集会(第1回:平成17年8月20日参加者120名、第2回:11月19日同87名)を開催し、参加者と討論を行った。集会の模様は「看護政策アリーナ」上に掲載した。 2.意見形成ネットワークシステム「看護政策アリーナ」の評価 看護職の政策に対する関心の醸成と意見形成を促すシステムとして、「看護政策アリーナ」の運用および内容が有効であるかを評価し今後の課題を明らかにするために、「看護政策アリーナ」の利用者(250名)を対象に、平成18年3月にネット・アンケートを実施し、40名から回答を得た。その結果、(1)約8割が頻繁にWeb「看護政策アリーナ」を利用し、集会に参加したことがあるものは半数であった。(2)「看護政策アリーナ」は政策を考える上で役立ったと9割が回答、(3)「看護政策アリーナ」を利用後、約7割が看護政策について「関心が高まった」、「まわりと話し合うようになった」と回答し、(4)「看護政策アリーナ」の情報を、約3割が職場の勉強会や授業に用いていた。今後の課題として、政策に関する解説の充実、サイト内の情報検索機能の充実があがった。
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