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2004 年度 実績報告書

看護実践能力を育成するヒューマン・ケアリング・カリキュラムモデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 15390665
研究機関日本赤十字広島看護大学

研究代表者

稲岡 文昭  日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (40151568)

研究分担者 野村 美香  日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助教授 (80276659)
永井 眞由美  日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助教授 (10274060)
戸村 道子  日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 講師 (00343682)
来栖 清美  日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助手 (10368813)
キーワードヒューマン・ケアリング / 看護実践能力 / 教育カリキュラム / 看護基礎教育
研究概要

ヒューマン・ケアリングを理念とした看護実践能力を育成する系統的な教育カリキュラムモデルの構築を最終目的とする研究の2年目にあたり,(1)我が国と米国のヒューマン・ケアリングを教育の鍵とする大学のカリキュラム検討と,(2)ヒューマン・ケアリングを基盤とする教育カリキュラムの評価指標の検討を行った。その結果,明らかになった点は次ぎの4点である。
1.我が国のヒューマン・ケアリングを鍵とする看護基礎教育カリキュラムについて,10名の看護系大学教員に半構成的面接を行った結果,教育理念に基づいて,カリキュラム全体を系統的に実施することが困難である実態が,初年度の資料分析の結果同様,明らかになった。
2.我が国のヒューマン・ケアリングを鍵とする看護基礎教育カリキュラムを系統的に構成する要素について,看護系大学教員の面接から抽出された要素は,「人間理解・尊重」「哲学・倫理観」「ケアリングマインド」といった看護の根幹となる哲学的姿勢,「知識」「看護の技術」「関係性」といった看護実践能力などであった。
3.米国のカリキュラムについては,インターネット等による情報収集の結果,14校の看護系大学の情報が得られた。詳細な資料の収集と担当者とのメイルなどを通じた意見交換に向けて調整を継続している。米国の学識者との意見交換においては,本学の教育カリキュラムについて,構成要素の妥当性ならびに一貫性について支持を得ることができた。
4.ヒューマン・ケアリングを基盤とする教育カリキュラムの評価指標としては,初年度に実施した卒業直前の学生対象の調査,今年度の1年次生対象の調査結果に基づいて検討した結果,ヒューマン・ケアリングの習得を知識として測定する尺度と,実践によってえられた効力感として測定する2つの尺度の信頼性を確認した。この調査結果においては,効力感を高める教育方法の工夫が,研究3年目のカリキュラム構築の方向性として示唆された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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