研究課題/領域番号 |
15390666
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
|
研究機関 | 大阪府立看護大学 (2004) 産業医科大学 (2003) |
研究代表者 |
真嶋 由貴恵 大阪府立看護大学, 看護学部, 助教授 (70285360)
|
研究分担者 |
階堂 武郎 大阪府立看護大学, 看護学部, 教授 (20152580)
吉嶺 敏子 産業医科大学, 産業保健学部, 講師 (60352324)
柴田 弘子 産業医科大学, 産業保健学部, 助教授 (00196429)
白石 裕子 香川県立保健医療大学, 看護学科, 助教授 (50321253)
猪谷 生美 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 助手 (70331808)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
キーワード | 看護教育 / E-learning / 問題解決型思考 / マルチメディアコンテンツ / 情報通信機器 / 学習・教授方略 |
研究概要 |
問題解決型学習を支援するためのE-learning活用型教授・学習モデルを考案し、成人慢性期、地域、産業(15年度)、基礎、成人急性期、精神、小児(16年度)の各看護専門領域の教材コンテンツとそれらをコースウェアとして展開するプロトタイプシステム(E-learning教材)を開発した。 開発した教材を用いた授業実践を看護学生に対して行った。授業は、各自1台ずつコンピュータで教材を使用させ、自己学習形式で進めた。授業後のアンケート調査により形成的評価を実施した結果、本教材で問題解決のために用いた手法(事例をイラストで提示し、対話型でナレーションさせた点)について9割以上の学生が、「良かった」と回答しており、対象者を把握・イメージ化するツールとして効果的であったと考える。しかし、看護問題の理解については5割から6割程度しか「できた」と回答しておらず、教材内容および活用方法等について今後の分析課題である。 看護学生の情報通信機器の活用状況とE-learningに対する期待に関する実態調査においては、全国の看護系大学の10校の看護学生1〜4年生1920名(回収率86.4%)から回答を得た。その結果、携帯電話の所有者は99.3%,パソコン所有者は40.6%,インターネット・電子メールともに経験者は97.6%であり、ほとんどの学生は情報通信機器を利用していた。また、コミュニケーションは携帯電話で、情報検索はパソコンで、と利用目的によって機器を選択していた。E-learningに対する期待は、学年進行に伴い「保健指導等のための情報検索」、「臨地実習前・中における知識や技術の確認」が高くなっていた。これらのことから、今後、看護教育におけるE-learningを考える上で、用途に合わせた情報通信機器の整備と学年進行に合わせてプログラム化されたE-learningコンテンツが必要と考える。
|