研究課題/領域番号 |
15390671
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
森山 美知子 広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (80264977)
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研究分担者 |
黒江 ゆり子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (40295712)
長谷川 友紀 東邦大学, 医学部, 教授 (10198723)
任 和子 京都大学, 医学部附属病院・看護部, 副看護部長 (40243084)
林 静子 埼玉医科大学, 保健医療学部, 講師 (30346019)
山根 公則 広島大学, 病院, 講師 (20335657)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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キーワード | 疾病管理 / ディジーズ・マネジメント / 2型糖尿病 / アセスメントアルゴリズム / 介入プログラム / 患者教育 |
研究概要 |
1.研究目的 糖尿病12ケ月セルフマネジメントプログラムを開発し、医療機関と地域で効果を検証する。また、地域では、保険者が三次予防まで行う仕組みの可能性を検討する。 2.研究方法 (1)医療機関での実施:無作為比較対照試験。2病院に通院する2型糖尿病患者で同意を得た者を対象。介入群に対しプログラムを用い、月1回30分以内の面接と2週間毎の電話モニタリングを行った。アウトカム指標は、目標達成度、行動変容ステージ(食事、運動)、自己効力感、QOL、HbA1c、体重、血圧、腹囲、空腹時血糖、中性脂肪、総コレステロールである。 (2)地域での実施:前後比較介入研究。地域住民で、健診で耐糖能異常を指摘された者及び2型糖尿病者で参加に同意を得た者を対象。介入方法、アウトカム指標は医療機関介入群と同じ。 3.結果 (1)医療機関:介入群50人、対照群25人で、介入群では8人が、対照群では2人が中断した(プログラム完了率84.0%)。ベースライン、介入3カ月、6カ月、9カ月、終了時(介入12カ月後)における各評価項目で、HbA1c値と自己効力感に有意な交互作用があり、群間では食事ステージとQOLに有意な差が観察された。群内(介入群)では、体重、HbA1c値、食事・運動ステージ、自己効力感に有意な差があり、拡張期血圧、T-cho、QOLに10%未満の水準の差が観察された。群ごとの経時的変化では介入群のみに有意差が観察され、体重、腹囲、HbA1c値、拡張期血圧、食事ステージ、QOL、自己効力感が有意に改善していた。 (2)地域での実施:登録者は33人で、途中、合併症が悪化して対象外となった1人を除く32人が分折対象。すべての指標において改善があり、特に腹囲、QOL、自己効力感、食事・運動ステージの改善は統計的に有意であった。医療機関との連携もよく、保険者が三次予防まで実施する利点が観察された。
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