研究課題/領域番号 |
15390672
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
横尾 京子 広島大学, 医学部, 教授 (80230639)
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研究分担者 |
藤本 紗央里 広島大学, 医学部, 助手
村上 真理 広島大学, 医学部, 助手 (10363053)
中込 さと子 広島大学, 医学部, 助教授 (10254484)
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キーワード | 早産児 / 痛み / ペインスケール / 顔面表情運動 / 身体の動き / 3次元行動解析 / 信頼性 / 妥当性 |
研究概要 |
本研究の目的は、早産児の痛みの評価が臨床で実施しやすいよう、3次元解析による顔面表情運動の定量に基づいて申請者が開発したペインスケールの信頼妥当性を検証することである。平成15年度の計画は、1)文献・資料を収集し、早産児の痛みのスケール開発と検証について総説する、2)申請者が開発したペインスケールの信頼性(安定性)を検証するために、協力施設への依頼・看護師への指導と訓練・データ収集と分析を実施することであった。 1)新生児用のペインスケールには、CRIES・LIDS・NIPS・NFCS・PIPPが一般的である。CRIESとLIDSは正期産児の術後、NIPSは健常正期産児の処置に対して使用される。NFCSは正期産児の採血中の反応から導き出されたものだが、この内のbrow bulge・eye squeeze・naso-labial furrow・open lipsが早産児に特異に出現することが確認されている。この4要素に在胎期間・覚醒レベル・心拍数・酸素飽和濃度を加え、総得点を算出する方法がPIPPである。PIPPは早産児に使用可能で、信頼妥当性が検証されたスケールであるが、採点法が複雑である。申請者が開発したスケールは、brow bulge・eye squeeze・naso-labial furrow・open lipsから成る顔面表情の鐵形成の複雑さを定量し、スケール化したものであり・PIPPとの並存妥当性が検証されると臨床でより使用しやすいスケールの開発が可能となることが確認できた。 2)協力病院2施設において、看護師への指導と訓練を済ませ、データ収集の段階である。
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