研究課題/領域番号 |
15390672
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
横尾 京子 広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (80230639)
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研究分担者 |
中込 さと子 広島大学, 大学院・保健学研究科, 助教授 (10254484)
村上 真理 広島大学, 大学院・保健学研究科, 助手 (10363053)
藤本 紗央里 広島大学, 大学院・保健学研究科, 助手 (90372698)
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キーワード | 早産児 / 痛み / ペインスケール / 顔面表情運動 / 3次元行動解析 / 認定者間信頼性 / 認定者内信頼性 / 併存的妥当性 |
研究概要 |
本研究の目的は、早産児の痛みの評価が臨床で実施しやすいよう、3次元行動解析による顔面表情運動の定量に基づき、申請者らが開発したペインスケールの信頼性および妥当性を検証することである。平成16年度の計画は、1)平成15年度に協力を得た2施設におけるデータ収集と分析、2)新たな協力施設において、看護師の指導と訓練、データ収集と分析を実施することであった。 新たな協力施設として2施設を確保し、1施設においてデータ収集を終了し、一部データを分析したところである。現段階での結果は次の通りである。 1)評定者間信頼性:データ収集は対象児6人、処置23場面、観察者22人において実施し、46のデータを分析した。その結果、一致度=0.826、κ統計量=0.733(p<0.001)と、高い信頼性を確認することができた。 2)評定者内信頼性:データ収集は対象児6人、処置23場面、観察者22人において実施し、83のデータを分析した。その結果、一致度=0.735、κ統計量=0.575(p<0.001)と、ビデオによる場面の再現という方法上の限界はあったが、信頼性を確認することができた。 3)併存的妥当性:平成15年度の文献検討からPIPPを基準として用いた。対象児13人、処置61場面における本スケールを用いた観察結果とPIPPの相関を分析した。分析は、最も強く現れたレベルと最も持続したレベルについて行った。その結果、前者ではρ=0.766(p<0.001)、後者はρ=0.725(p<0.001)と高い併存的妥当性を確認することができた。
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