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2005 年度 実績報告書

早産児の顔面表情運動の定量に基づいたペインスケールの信頼妥当性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 15390672
研究機関広島大学

研究代表者

横尾 京子  広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (80230639)

研究分担者 中込 さと子  広島大学, 大学院・保健学研究科, 助教授 (10254484)
村上 真理  広島大学, 大学院・保健学研究科, 助手 (10363053)
藤本 紗央里  広島大学, 大学院・保健学研究科, 助手 (90372698)
キーワード早産児 / 痛み / ペインスケール / 顔面表情運動 / 3次元行動解析 / 評定者内信頼性 / 評定者間信頼性 / 併存妥当性
研究概要

本研究目的は、早産児の痛みの評価が臨床で実施しやすいよう、3次元行動解析による顔面表情運動の定量に基づき、申請者らが開発したペインスケールの信頼性および妥当性を検証することである。平成17年度の計画は、1)評定者内信頼性を評価するためのデータを収集し、分析する、2)評定者内信頼性・評定者間信頼性・併存妥当性の結果をまとめ、申請者らが開発したスケールを評価する、3)報告書作成、であった。
調査は3次レベルのNICU3施設で実施、早産児16名における61場面の録画像、および、34名の看護師の観察結果をデータとして用いた。評定者内信頼性は、一致度0.761、κ係数0.626(かなりの一致)、評定者間信頼性は一致度0.809(信頼性のある一致)、κ係数0.707(かなりの一致)であった。併存妥当性はPIPPと比較したが、相関係数(ρ)は0.766(p<0.001)と強い相関であった。
評定者間信頼性が高いにもかかわらず、評定者内信頼性のほうが低かった理由として、場面再現のために録画像を用いたが、NICU内の低照度による画質不良が影響したことが考えられた。しかし、評定者間信頼性の高さ、および、研究用に用いられているPIPPとの相関が高かったことから、申請者らが開発したスケールは、臨床で簡便に使用できるものと考えられた。
今後は、本スケールの使用法に関する研修会を開催し、普及させることによって、早産児の痛みのケアを発展させていきたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 早産児の非薬理的鎮痛法に関する研究上の課題2006

    • 著者名/発表者名
      横尾京子, 阿部明子, 藤本紗央里, 村上真理, 中込さと子
    • 雑誌名

      日本新生児看護学会誌 12・1

      ページ: 2-8

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 新生児医療のフロンティア 新生児・乳児の疼痛管理2005

    • 著者名/発表者名
      横尾京子
    • 雑誌名

      近畿新生児研究会会誌 14

      ページ: 54-58

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 新生児ケアからみるエスノグラフィーの先2005

    • 著者名/発表者名
      横尾京子
    • 雑誌名

      こころと文化 4・2

      ページ: 101-109

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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