研究課題/領域番号 |
15390684
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 大阪府立看護大学 |
研究代表者 |
臼井 キミカ 大阪府立看護大学, 看護学部, 教授 (10281271)
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研究分担者 |
松田 千登勢 大阪府立看護大学, 看護学部, 助手 (70285328)
長畑 多代 大阪府立看護大学, 看護学部, 講師 (60285327)
佐瀬 美恵子 大阪府立看護大学, 看護学部, 講師 (10305667)
中田 智子 大阪府立看護大学, 医療技術短期大学部, 教授 (70271476)
津村 智恵子 大阪府立看護大学, 看護学部, 教授 (40264824)
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キーワード | 痴呆性高齢者 / ケアの質 / 重度認知障害 / 表情分析 / 行動分析 / スウェーデン |
研究概要 |
1.重度化した痴呆性高齢者の感情表出反応を評価する尺度の開発 【方法】平成13年度に実施したビデオカメラで撮影した痴呆性高齢者10名分342時間のデータを用いてThe ERIC formに日本の文化的背景を考慮した分析枠組みを作成し、対象者の感情表出反応を評価する。この分析を複数の研究者で行い、評価尺度の信頼性を検討する。 【結果】5名分のデータを用い、独自に作成した分析枠組みを用いて感情表出反応とともに、反応に関連のあったケア提供者等の言語・行動を分析・評価した。重度の認知障害があっても、ケアの度ごとの説明や日常的な会話の量が重度認知障害のある高齢者の肯定的感情反応を促進していた。 2.痴呆性高齢者の肯定的感情を促進し、否定的感情を減少させる人・物・空間等の環境要因を実証的に明らかにする。 【方法】某グループホームの入居高齢者とケアスタッフを対象に作成した撮影マニュアルにそってビデオカメラを用いた観察を行い、行動科学的手法を用いた分析を行う。 【結果】重度の行動障害のある3名の痴呆性高齢者のビデオカメラによる観察を平成12月〜3月に実施した。全データ量は212時間であった。上記1の分析枠組みに修正を加えながら分析中である。平成16年度も新たな事例に対して観察を実施し、評価尺度の精度を高める予定である。 3.痴呆性高齢者のケアの質に関する文献検討と外国の先駆的な実践から新たな知見を収集 スウェーデンの痴呆高齢者ケアの場に参加し情報収集を行い、その成果を講演会開催ならびに報告書を用いて啓発活動を実施した。 4.研究報告書の作成 スウェーデンにおける重度痴呆高齢者ケアの実際について報告書にまとめた。
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