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2004 年度 実績報告書

中国新疆ウイグル族におけるコンテクストの変化にともなう楽器文化の変容

研究課題

研究課題/領域番号 15401006
研究機関創造学園大学

研究代表者

樋口 昭  創造学園大学, 創造芸術学部, 教授 (60015287)

研究分担者 蒲生 郷昭  日本大学, 芸術学部, 教授 (90015248)
中野 照男  独立行政法人文化財研究所, 東京文化財研究所・美術部, 部長 (20124191)
山本 宏子  岡山大学, 教育学部, 教授 (70362944)
増山 賢治  愛知県立芸術大学, 音楽学部, 教授 (00294489)
細井 尚子  立教大学, 社会学部, 助教授 (40219184)
キーワードウイグル族 / 楽器 / 楽器制作 / 楽器文化 / 12マカーム / 石窟壁画 / 仏教時代の音楽 / 合奏文化
研究概要

本研究は、中国新疆ウイグル自治区において、ウイグル族の人々が演奏する楽器について、その形態、演奏法、楽曲などの調査、収録を行い、ウイグル族の人々の音楽文化を楽器を通して解明すると共に、この地域における仏教時代の音楽との関連を見いだして、今日のウイグル族の音楽の生成に迫ろうとするものである。
そのために、2004年度は、カシュガル、ヤルカンド、ホータン、ウルムチにおいて、楽器制作者へのインタビューを通して、楽器制作過程、ウイグル族の人々が持つ楽器を通しての音楽的思想などを明らかにしようと試みた。
この楽器調査の結果、楽器制作のプロセス、材料、製法には、地域による相違が見え、それが時代的な製法の変遷とも関連することが見えてきた。確かに、楽器は生命を持って生きており、人々は生きた楽器を用いて音楽を作り出すのである。その実態が、楽器制作の過程、多くの楽器の実測において、明らかになってきた。
このような楽器文化は、大規模な合奏音楽を創造した。ウイグル族の大規模な合奏音楽は、12ムカムである。この演奏は、50名ほどの演奏者を要する大アンサンブルで、12ムカムの各々のセクションは、1時間半の長時間かけて演奏される。したがって12ムカムの全曲は長大な大曲となっている、今回の調査において、ムカムの一部分を、カシュガル、ウルムチにおいて収録した。ムカムの分析は、今後の重要な課題となった。
今日のウイグル族の音楽とともに、仏教時代の音楽について、合わせて、石窟壁画を調査した。今回は吐魯番のベゼクリク千仏洞、トヨク千仏洞を対象とした。合わせてラワックの仏教遺跡へも訪れた。これらの調査から、過去と現在の新疆における音楽文化を明らかにする手がかりを得た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] シルクロードのウイグル族の楽器 その22005

    • 著者名/発表者名
      山本 宏子
    • 雑誌名

      全日本郷土芸能協会 会報 38

      ページ: 14

  • [雑誌論文] 鞏県石窟寺にみる音楽図像2005

    • 著者名/発表者名
      樋口 昭, 蒲生郷昭
    • 雑誌名

      東京芸術大学音楽学部 紀要 30

      ページ: 97-109

  • [雑誌論文] シルクロードのウイグル族の楽器 その12004

    • 著者名/発表者名
      山本 宏子
    • 雑誌名

      全日本郷土芸能協会 会報 37

      ページ: 14

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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