研究課題/領域番号 |
15401007
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岡田 温司 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (50177044)
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研究分担者 |
上村 清雄 千葉大学, 文学部, 教授 (60344959)
蜷川 順子 関西大学, 文学部, 助教授 (00268468)
喜多村 明里 兵庫教育大学, 教育学部, 助教授 (90294264)
水野 千依 京都造形芸術大学, 芸術学部, 助教授 (40330055)
平芳 幸浩 国立国際美術館, 研究員 (50332193)
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キーワード | 保存 / 修復 / 文化財 / 美術館 / 洗浄 / 科学分析 / ワニス / オリジナル |
研究概要 |
国立国際美術館で開催された『マルセル・デュシャン展』に合わせて、シンポジウム『デュシャンと現代美術の保存・修復』を同美術館で開催した(12月4日)。岡田の司会、分担者で展覧会企画者の平芳、海外協力者のマリオ・ペルニオーラ(ローマ大学)、作家の岡崎乾二郎、修復家の谷村博美の四人のパネラーにより、デュシャン以後の芸術と保存・修復をめぐる諸問題について論じ合った。その結果は、雑誌『インターコミュニケーション』(2005年2月号)に掲載された。また、4月24日には、海外協力者ペルニオーラによる講演会『現代美術の修復か維新か?』を京都大学大学院人間・環境学研究科で開催し、やはり現代芸術や建築、都市の保存等を巡って、ペルニオーラを囲んで議論した。さらに本年度は、本研究を分担・協力する、後藤(京都市美術館)がロンドンのナショナル・ギャラリー等でウイリアム・ブレイク作品の保存・修復について、三谷(福岡市美術館)がパリの国立図書館等でフランス革命期の文化財政策について、青山(成安大学)が合衆国(ニューヨーク・ロサンゼルス等)の写真博物館や研究所で写真の保存修復について、岡田(代表者)がローマ大学でバロック美術の保存修復について、それぞれ調査と資料収集にあたった。その成果については、来年度に早々、発表会をもつ予定である。また、金井(豊田市美術館)は、『アルテ・ポーヴェラ展』の準備に併せて・戦後のイタリアの現代美術の保存修復の現状について現地で調査に当たった。
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