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2004 年度 実績報告書

コエ語族の知覚動詞と関連語彙における多義性と意味拡張

研究課題

研究課題/領域番号 15401013
研究機関東京外国語大学

研究代表者

中川 裕  東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70227750)

研究分担者 大野 仁美  麗澤大学, 外国語学部, 助教授 (70245273)
高田 明  京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 助手 (70378826)
キーワードコイサン / 知覚動詞 / コエ語族
研究概要

本年度は、昨年度の研究成果をふまえて、まず研究分担者の高田明氏が、アメリカ合衆国の研究集会に参加し、これまでの研究成果の発表および、関連する分野の研究者との討議を行った。また、高田は南アフリカ、ボツワナ、ナミビアにて現地調査を行い、コエ諸語の一次資料の蓄積をつづけた。
研究分担者の大野仁美氏は、中川とともに昨年にひきつづき、グイ語とガナ語の知覚動詞とその関連語彙の意味分析をさらに進め、データベースを敷衍した。また、大野氏は単独で、ドイツのケルン大学を訪問し、同大学のアフリカ・インステイチュートの関連研究者および、どう研究所に滞在中のニック・エバンス(メルボルン大学教授)とコエ語の語彙に関する情報交換と議論を行った。
研究代表者の中川裕は、コエ語の全般的なドキュメンテーションを進めるための基礎的な調査分析を国内で行い、また、ドイツで出版された最新のKhwe語辞書を入手して、そのレビューに着手した。この資料は、例文がほとんどないため、この言語自体を分析する資料としては貧弱であるが、知覚動詞や関連語彙の同根語の意味記述をグイ語やガナ語と比較することにより、この意味分野におけるコエ諸語の特徴の概観には非常に興味深い知見をもたらしそうな見込みである。
全般的に見ると、今年度は、まだ総括するべき段階には至っていない研究項目ばかりであるが、コエ諸語の語彙意味論に関する言語事実の集積は確実に進歩していると判断できる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Sociolinguistic aspects of Gui communities2004

    • 著者名/発表者名
      中川 裕
    • 雑誌名

      アジアアフリカ言語文化研究 第67号

      ページ: 293-310

  • [雑誌論文] 砂漠の道標:セントラル・カラハリ・ブッシュマンのナヴィゲーション技術2004

    • 著者名/発表者名
      野中 健一, 高田 明
    • 雑誌名

      野生のナヴィゲーション:民族誌から空間認知の科学へ(野中健一(編))(東京:古今書院)

      ページ: 23-54

  • [雑誌論文] ブッシュマンは自然を覚えて旅をする2004

    • 著者名/発表者名
      高田 明
    • 雑誌名

      アフリカ自然学:アフリカの不思議な自然を探る(水野一晴(編))(東京:古今書院)

      ページ: 183-194

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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