研究概要 |
平成16年度は、8月22日より9月6日にかけて、コータン地区およびウルムチ・トゥルファン地区を中心にして「胡漢文書」および関連遺跡に対する調査を行った。コータン地区では、主に漢語文書を、またウルムチ・トゥルファン地区では、ウイグル語文書を調査した。 今回、コータン地区の和田文管処において調査した主な文書資料は、以下の通りである。 (1)木簡(漢語・コータン語バイリンガル,1991年,達磨溝老七大隊東10kmの沙漠中より出土) CDX001〜CDX004 <録文>『新疆文物』1998-3,p.104./<写真>『和田簡史』中州古籍出版社,2002,巻頭図. (2)漢語文書 L1-L4(洛浦県出土),C1・2(策勒県出土) <録文>L1・L2,李2001,p.58.L3・L4・C1・C2,李2004,pp.84-89/<写真>L3・L4・C1・C2,李2004,p.90. (引用文献) 侯燦 1987「麻札塔格古戌堡及其在絲綢之路上的重要位置」『文物』1987年第3期,pp.63-75. 李吟屏 2001「新発現于新疆洛浦県的両件唐代文書残頁考釈」『西域研究』2001年第2期,pp-57-61. 2004「近年発現于新疆和田的四件唐代漢文文書残頁考釈」『西域研究』2004年第3期,pp.83-90. またウルムチ・トゥルファン地区の吐魯番博物館では、以下のような文書を調査した。 (1)69TG:1(D16051)バキル文書 (2)53TG:0017(D6411)SUKMi27定恵大師売奴契 (3)60TS001:4(D16043)契約の断片 (4)分1326(断片11点) その他、Mazar tagh麻扎塔格・Yotkan約特干・Bosak布扎克・Somiyaなどの遺跡を調査した。
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