ロシア連邦サンクトペテルブルグ市(ロシア科学アカデミー人類学民族学博物館、ロシア科学アカデミー東洋学研究所、ロシア科学アカデミー物質文化史研究所、ロシア地理学協会)およびウズベキスタン共和国タシュケント市(文化省文化遺産保存部および中央国立写真・映画・音響資料館など)において、ロシア帝政期の写真・画像資料を中心に中央アジア地域研究に関連する希少資料に関する調査を行うと同時に、デジタル化につき所蔵先・所有者と合意できた資料につき、デジタル複写撮影を行った。その成果として、資料CD6点(うち2点はタシュケントで民間に所蔵される地図資料、うち4点はサンクトペテルブルグのロシア科学アカデミー人類学民族学博物館中央アジア部門所蔵の写真資料を所収したもの)を作成した。詳細については研究成果報告書『中央アジア地域研究希少資料アーカイヴの構築とその学術的一般的有効利用に関する研究』(国立民族学博物館、平成17年3月刊行)に述べた。日本、中央アジア、ロシアをつなぐ中央アジア地域研究希少資料アーカイヴ構築の当面の可能性として、資料の所蔵先と綿密に交渉しながら、閲覧・検索・デモンストレーションを主たる目的とした資料CDを作成・共有し、それを蓄積していくことが有効であり、将来的にはそれをシステム化することが望ましいというのが本研究の結論である。
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