研究課題
基盤研究(B)
平成17年度は当研究の最終年度であり、(1)現地の研究協力者と連絡をしながら研究に必要とする最終的な情報収集のための準備作業(2)現地を訪問し、関係者からの聞き取り調査、アンケート調査の実施(3)研究課題に関する書籍、データーなどの収集、を行った。《スリランカ調査研究》クマーラが17年4月、8月、12月及び18年3月、そして牛田は18年3月スリランカを訪問し、国内・外国からの民間団体(NGO)が実施した職業訓練研修事業の研修生を対象に聞き取り調査・アンケート調査を行い、職業訓練研修の効果に関する情報を収集した。また、ワークショップを通じて自立に対する彼らの考え方を確認する作業も行った。そして、JICAのスリランカ事務所・JICA東京のスリランカ担当者を訪問し、職業訓練及び技術専門教育分野を対象に日本がスリランカで行っている国際協力活動についての情報も収集した。《ニカラグア調査研究》昨年度3月に現地訪問して以来、主にメールでのやり取りを通じて、現地の専門家とNGO関係者に協力を依頼しアンケート調査を続行した。そのほか、「技術教育・職業教育」の歴史と国際協力における位置付けに関し、様々な文献に依拠しつつその概要をまとめた。3年間にわたる研究成果を5章立て、A4の195ページの報告書として取りまとめを行った。第1章では、文献サーベイを中心に研究課題に関する情報、第2章ではスリランカ、第3章ではニカラグアに関し、それぞれの国の状況を分析した。また、第2章・第3章の最後において、研究課題に対するそれぞれの国の問題や、その問題解決に関する注意点などを考察した。第4章では、技術教育や職業訓練に参加した若者を対象としたアンケート結果の分析を行った。終章では、そうした分析結果を踏まえ、若者の自立のための技術教育や職業訓練教育のあり方や、国際協力としての関わり合い方に焦点を当てながら、提言としてまとめた。
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鈴鹿国際大学紀要 Compana 12
ページ: 19-34
Suzuka International University Journal, Campana Vol 12