研究課題/領域番号 |
15402012
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
西村 幸次郎 一橋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40063739)
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研究分担者 |
小林 正典 和光大学, 人間関係学部, 助教授 (80366955)
佐々木 信彰 大阪市立大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30145768)
王 云海 一橋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30240568)
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キーワード | 中国 / 民族 / 法制 |
研究概要 |
1、初年度は次の二回にわたり、現地調査、視察・交流を行った。 (1)9月10日-20日(北京、青海、内蒙古) 中国人民大学法学院、中央民族大学法学院、青海民族学院法学院及び内蒙古大学法学院において座談会を行い、内蒙古社会科学院、内蒙古財経学院及び内蒙古党委員会の関係者と懇談。(a)民族法への関心の高まり、(b)西部大開発の推進による道路整備の進展、(c)『蔵族部落習慣法研究叢書』(3分冊、青海人民出版社)を収受し、黄南蔵族自治州同仁県では熱貢芸術を鑑賞、隆務寺の活仏に面会し、中級人民法院において「賠命價・賠血價」(刑事事件を物質的補償により処理する族の慣習法)について懇談、(d)『内蒙古草原荒漠化問題及防治対策研究』(内蒙古大学出版社)を収受し、草原の視察により退耕還林・退牧還草による緑地化と草原法の問題点について理解を深めたこと-等が特記すべきことである。 (2)10月30日-11月5日(成都、上海) 西南民族大学(法学院、民族研究院、経済研究所)、四川省民族研究所及び四川大学法学院において座談会を行い、「体制改革における民族区域自治制度の発展に対する研究」及び「西部大開発と民族生態経済研究」が中心課題となっていることについて説明を受け、『民族研究叢書』(8分冊、四川民族出版社)を収受し、歴史的文化遺産である名所(青城山、都江堰、武侯祠)を見学し、環境・水資源、文化遺産保護の成果に触れた。また、西南民族大学内に、孔子を中心に左右にアインシュタインとシェークスピアの胸像が設置されていることは東西文明の調和のシンボルとして注目される。帰路、復旦大学法学院において、上海の法制事情について懇談した。 2、若干の成果を公表し、文献の収集、データベース及び関係年表の作成に努めた。
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