研究課題/領域番号 |
15402014
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
畠山 武道 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40062666)
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研究分担者 |
福士 明 札幌大学, 法学部, 教授 (60142676)
交告 尚史 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (40178207)
山下 龍一 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (60239994)
柿澤 宏昭 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (90169384)
広田 純一 岩手大学, 農学部, 教授 (00173287)
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キーワード | 森林環境政策 / 農業環境政策 / エコシステムマネジメント / 生物多様性 / 流域保全 / 社会的エコロジー |
研究概要 |
本年度は、アメリカ合衆国、ドイツ、スウェーデン、フランスに現地調査を行った。まず、アメリカ合衆国に関してはオレゴン州ポートランド市にある環境法研究で有名なルイス&クラーク大学ロースクールを拠点に、自然資源管理について同ロースクールのジョンストン教授らと意見交換し、又コロンビア川部族漁類委員会などでヒアリングを行い、さらに鮭および森林を中心とする自然資源管理の現場を調査・資料収集などを行った。アメリカの資源管理制度、特に「鮭資源の総合的管理」について、貴重な知見と資料収集ができた。また、フランスに関してはヴォージュ県で開催された持続可能な森林経営の基準と指標セミナーに参加し、森林所有者、林業公社、市町村、自然保護団体などの諸アクターが、ヘルシンキプロセスで定義された諸基準・指標のどの部分にどの程度関心をもつかをシミュレートした。また、フランスにおける水源地での森林経営の数少ない事例であるAgrivair社に赴き、林業公社への委託契約による森林施業計画を入手した。スウェーデンに関しては、農業省および農業局を訪問し、EUの共通農業政策に基づく同国の農業環境政策について、最新の実施状況とその成果を調査した。ドイツについてはハンブルグ大学において環境法に関わる情報収集・議論を行い、またゲッチンゲン大学において森林政策に関わる情報収集を行ったほか、ニーダーザクセンの森林計画編成機関および営林署を訪問し、土地利用計画と森林計画の関係について調査を行い、有機的な連携が必ずしも取れていない実態が明らかとなった。
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