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2003 年度 実績報告書

中国の市場経済発展に伴う消費者行動の変容と大衆消費社会の形成に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 15402021
研究機関山口大学

研究代表者

李 海峰  山口大学, 経済学部, 助教授 (00346545)

研究分担者 藤田 健  山口大学, 経済学部, 助教授 (50311816)
米谷 雅之  山口大学, 経済学部, 教授 (50034864)
キーワード市場経済発展過程 / 大衆消費社会 / 消費生活 / 実態調査 / 消費者意識行動
研究概要

本研究は、中国における市場経済発展の過程において社会経済がどのように変動しているか、大衆消費社会がどのように形成されているか等について、経済水準の異なる都市で消費者の生活や意識行動の調査を行い、中国における大衆消費社会の形成過程を解明するための2年間の研究である。
今年度は初年度であり、前半はSARSの影響で、計画とおりに実施できなかったが、政府の発表した統計データや、これまでの調査分析結果に基づいて、幾つかの研究論文をまとめ、『日本消費者教育学会誌』や『東亜経済研究』等の雑誌に掲載するとともに、アジア家庭消費経済などの学会に発表した。加えて、この研究課題に関連して、『中国の大衆消費社会』(ミネルヴァ書房)という研究書を出版した。今年計画していた実態調査はSARSのために実施できなかったが、その代わりに、すでに選定した中国の調査都市の情況を観察し、電話やメールなどにより、各統計局との交渉を続け、次年度に延期した調査の準備作業を行った。また、アメリカの大学の研究者との合同研究会を開き、国際的な協力を得るとともに、国際比較研究の可能性を模索した。後半には実態調査を予定している北京市、上海市、石家荘市、瀋陽市、承徳市の統計局を訪問し、無作為によるサンプルの抽出(各都市500世帯)など具体的な内容やスケジュールについての交渉を行い、調査段階での質の良いデータ確保のため、調査員に対する専門的な調査知識の教育を確認するとともに、各都市で実験的調査を実施し、問題点などについて検討した。現在、今年度の調査データの集計や分析を行うと同時に、来年度の具体的な調査実施の準備を進めている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 李 海峰: "中国都市部の消費者情報環境と広告意識の変化"日本消費者教育学会. 第23冊. 29-38 (2003)

  • [文献書誌] 李 海峰: "中国都市部における消費者行動の比較分析"東亜経済研究. 62巻1号. 105-121 (2003)

  • [文献書誌] 李 海峰: "Analysis of Materialist vs Post-materialist Values in Urban China"東亜経済研究. 61巻4号. 373-389 (2003)

  • [文献書誌] 米谷 雅之: "メーカー主導型チャネル・システムの構築と管理:広州本田汽車のケースを中心に"「東アジアの企業経営と自動車産業の課題」研究報告書. 2. 84-106 (2003)

  • [文献書誌] 李 海峰: "中国の大衆消費社会"ミネルヴァ書房. 275 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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