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2004 年度 実績報告書

近世村落における自然環境と資源利用の史的対比研究

研究課題

研究課題/領域番号 15402026
研究機関愛媛大学

研究代表者

高橋 基泰  愛媛大学, 法文学部, 助教授 (20261480)

研究分担者 長谷部 弘  東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50164835)
村山 良之  東北大学, 大学院・理学研究科, 講師 (10210072)
山内 太  長野経済短期大学, 助教授 (70271856)
マーティン モリス  千葉大学, 工学部デザイン工学科, 助教授 (20282444)
キーワード日英村落史的対比研究 / 自然環境 / 資源利用 / 共同地(コモンズ) / 長野県上田市上塩尻 / ケンブリッジ州ウィリンガム / 大縮尺地図データ / 相続
研究概要

本研究は、村落における自然環境と資源利用を対比的に解明しようとするものであり、日英の英国村落における地域環境史の観点から、農民の耕地と共同地(コモンズ)の利用形態が近代初期から産業革命ないし工業化期にいたるまでの時期に市場経済の進展とともにいかに変質・変容していったかを、その原点となる状況をそこの人々の自然との共生関係をテーマに遡行する試みである。
本年度は昨年度に引き続き日本では上塩尻村および近隣地域、英国ではケンブリッジ州北西部ウィリンガム教区およびその近隣教区地域について、社会経済史情報データベースを前提に耕地利用および共同地利用データベース生成のため古文書分析を進めた。とくに本年度初頭(4月)の現地調査では、その存在さえも未確認であった上塩尻村佐藤善右衛門家資料を新たに発見した。蔵一つ分の資料群であり今後の研究を大きく進展させることは必定である。この新資料群により現在生成中の耕地・共同地利用状況大縮尺地図データもより精度を増すことになる。また工学院大学山崎教授班による上塩尻村蚕紙関係建築物調査の膨大でありながらほぼ未公開であった調査結果報告書・図面群を入手することができた。これらのデータを現在データベース化をすすめている耕地・共同地利用と組み合わせることで経済生活について内外から立体的な分析をすすめることが可能となっている。
他方、研究成果を国際学会(IIS世界社会学学会・北京)および国際セミナー(ケンブリッジ大学地理学部人口と社会構造史研究のためのケンブリッジ・グループ公開セミナー)にて報告した。後者セミナーで知遇を得たケンブリッジ大学地理学部のスタッフの示唆により、ウィリンガム教区共同地に関する未利用の資料群(同大学ジーザス・カレッジ文書館所蔵)にアクセスし写真撮影することができたことも実績にかぞえるものである

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 旧上田藩上塩尻村における分家と親族関係-「イトコ」から「従弟」へ-2004

    • 著者名/発表者名
      高橋基泰
    • 雑誌名

      日本村落研究学会『村落社会研究』 第21号

      ページ: 1-12

  • [雑誌論文] 近世期農村家族相続事情-旧上田藩上塩尻村における家督・相続・代替わり-2004

    • 著者名/発表者名
      高橋基泰
    • 雑誌名

      愛媛大学経済学会『愛媛経済論集』 第23巻第2号

      ページ: 1-21

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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