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2006 年度 実績報告書

企業経営とその社会的・技術的条件にかんする日本・スウェーデンの国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 15402028
研究機関長野大学

研究代表者

野原 光  長野大学, 産業社会学部, 教授 (40085999)

研究分担者 猿田 正機  名古屋市立大学, 人文社会学部, 教授 (80139980)
藤田 栄史  名古屋市立大学, 人文社会部, 教授 (50110755)
浅生 宇一  愛知東邦大学, 経営学部, 教授 (70281912)
キーワード生産システム / 作業組織 / トヨタ生産システム / ウッデバラ / 完結工程
研究概要

1.生産システム・作業組織の比較をおこなう班(野原、浅生、猿田、田村、藤田)では、成果を英文で纏めるために、e-mai1でのやりとりの末、スウェーデン側と2007年3月に最終的な詰めをおこない、目次構成、執筆分担・分量を確定し、2007年6月中にドラフトを交換することにした。予定される共同出版では、生産量変動を吸収する余地が、生産システムにどれだけあるか、生産システムの導入・変容を規定する要因は何か、生産システムとそこでの分業形態と必要な学習戦略は如何なるものか、この三つの視角から日本とスウェーデンにおける戦後の推移の比較分析をおこなうことを確定した。その際特に重要なのは、生産システムの変化---フォード生産システムは変化したか---と、分業編成の変化---特にテイラーリズムの構想と実行の分離は変化したか---を分析視角としてはっきり区別すること、加えて、特定の生産システムには、特定の分業形態が対応し、また後者は、必要な学習の方式と水準を規定するというから推移を分析することが重要である。
2.また、近年の新しい動向をフォローして、内容を補充するために、工場の追加調査をおこなった。訪問先は、岐阜車体、日産ディーゼル、トヨタ元町工場、トヨタ九州工揚、ダイハツ九州、マツダ宇品工場、豊田自動織機高浜工場等である。その結果、トヨタグループでは、完結工程化と標準工順の採用がグループ全体に進んでおり、さらにいずれにおいても、メインラインの短縮化、言い換えれば、サブラインでのコンポーネントの組み立て、および、部品供給におけるキット供給方式が進んでいることが見られた。
3.企業と環境経営の比較をおこなう班(貫、高松、里深、吉井、長岡)では、スウェーデン、および日本の環境経営の進展を前年までに引き続いて、各地について調査し、かつ文献検討を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 現代の分業と標準化-フォード・システムから新トヨタ・システムとボルボシステムヘ2007

    • 著者名/発表者名
      野原 光
    • 総ページ数
      429
    • 出版者
      高管出版

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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