研究課題/領域番号 |
15402033
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉原 直樹 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40240345)
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研究分担者 |
今野 裕昭 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (80133916)
西山 八重子 金城学院大学, 現代文化学部, 教授 (10164617)
長谷部 弘 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50164835)
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キーワード | グローバル・ツーリズム / バンジャール / ポシアンドゥ / 地域住民組織 / バリ島 / セイフティネットワーク |
研究概要 |
まず研究課題に関する論点およびスケヂュールに関する研究会を開催し、問題関心の共有につとめた。そして関連文献資料の収集を国内の複数機関においておこなった。その後、平成15年8月に現地調査をおこなった(但し、西山は校務の関係で不参加)。現地調査では、官公統計資料の収集、関連部局へのヒヤリングそしてパンジャールにたいするアンケート調査を実施した。このうち特にアンケート調査は430のバンジャールにたいして訪問調査として敢行され、この種のものとしてはおそらく世界でも最初の大規模な調査であると考えられる。現在、データを集計中である。集計結果については、できるだけ早い機会に日本とインドネシアの両国において公表する予定である。ところで平成15年11月に再び現地を訪問し、バンジャール、PKKを基盤とするポシアンドゥ(地域保健活動)の関係者にたいするヒヤリングをおこなった。現在、ヒヤリング結果を分析中であるが、ポシアンドゥがグローバル・ツーリズムが吹き荒れるバリ社会においてある種のセイフティネットワークとして機能していることがわかった。community basedのありようについては、今後一層調査研究をすすめる予定である。なおその後、インドネシア側チームをまじえて仙台でヒヤリングの分析作業をおこなった。また平成16年3月上旬には短期間ではあるが、吉原が現地におもむいてアンケート調査の補充調査をおこなうことになっている。いずれにせよ、今年度はほぼ当初のスケヂュール通り調査研究を実施することができ、次年度に向けての展開の基礎固めをなし得たといえる。
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