研究課題/領域番号 |
15402038
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
佐久間 孝正 立教大学, 社会学部, 教授 (80004117)
|
研究分担者 |
舛谷 鋭 立教大学, 社会学部, 助教授 (90277806)
水上 徹男 立教大学, 社会学部, 助教授 (70239226)
阿部 珠理 立教大学, 社会学部, 教授 (50184213)
田房 由紀子 立教大学, 社会学部, 助手 (20350291)
|
キーワード | 社会的排除 / ニューカマー / グローバル・マイグレーション / 日本語補習校 / サブカルチャー / トランスナショナリズム / 華僑ネットワーク / アメリカ先住民 |
研究概要 |
アジア環太平洋地域を見てもいよいよ人の移動がグローバルなかたちで進行している。本研究は、人の移動を親と子にわけ、移動前と移動後の市民的・社会的権利の保障状況を定住歴に即して個別・具体的に問うことである。舛谷は、ブルネイとシンガポールの主に中国系の移動に焦点をあて、海外出稼ぎのメカニズム、本国と受入国の間のネットワーク形成、コミュニティ活動、学校や母語教室を中心とした教育問題を調査した。水上はオーストラリアとシンガポールの都市コミュニティの調査を通してアジア系の移民の市民的・社会的権利の現時点での特徴を調査した。また水上は、オーストラリアの日本人コミュニティと日本人学校の調査を継続しており、その成果の一部は、ブリスベンで開催されたオーストラリア日本学研究学会で発表した。佐久間は、オーストラリアのアジア系コミュニティの中でも、バングラデシュと中東(レバノン系)のイスラームスクールに焦点を絞り、学校組織、経営、カリキュラム、課外活動、宗教教育、モスクの活動等を調査し、オーストラリアの多文化主義政策との関連を追究している。田房は、日本とアメリカのインドシナ難民の比較調査を試みており、その中間的な発表をブリスベンのオーストラリア日本学研究学会で行った。阿部は、アメリカの先住民とアジア系移民の問題を調査中である。これらの研究のキーワードは、「市民権」の問題であり、各国の移民労働者がどの程度、「統合」されているかを国際的に比較するため、初年度は、その基礎的資料の収集、調査、現地の大学での意見交換、学会発表を中心的に行った。
|