研究概要 |
研究計画最終年に当たる本年は、(1)スコットランド地方議員調査データの最終整理、(2)スコットランドにおける選挙の全般的状況、特に2005年5月5日に実施されたGeneral Electionについての現地調査の実施、(3)これまでの研究成果の学会での報告、(4)最終的なとりまとめと報告書の作成のための研究会の開催、を行った。以下、それぞれの項目についてその概要を記す。 (1)昨年度から処理を進めてきたスコットランド地方議員調査結果のデータを終了し、研究代表者、研究分担者、海外研究協力者がそれぞれの役割から分析を行った。 (2)4月28日から5月6日までスコットランドに出張し、General Electionをめぐり労働党地方組織の活動状況について聞き取りを行った。またGlasgow、Stirling、Edinburh、DandieでGeneral Electionの選挙活動の実態を視察し、さらに有権者への聞き取り調査を実施した。12月25日から1月1日までの出張においても労働党支持者に対しGeneral Electionの選挙結果について聞き取り調査を実施した。 (3)7月にアデレード大学で開催されたJapanese Studies of Australia Associationの第14回で、竹安Biennial Conferenceでパネルを企画し(タイトルはLocal Politics and Society in Modern Japan)、研究成果の一部を発表した。発表タイトルはTowards Equal Gender Representaion in Local Politics。 (4)4月28日の出張期間中に、ストラスクライド大学政治学科James Mitchel教授を中心とするScottish Councillor Research Projectと昨年実施したスコットランド地方議員調査について研究会を実施し、データの問題点、過去のスコットランド議員調査、既存のスコットランド議員研究、メンバー各自の問題意識、今後の成果の取りまとめの方針について報告と意見交換を行った。また12月には研究のとりまとめを行うために、Election Studies (Fife, Scotland)において、"Local Politics in Japan and Scotland"のタイトルで研究会を開催した。
|