研究代表者・高橋は、5月20日に東京で開催される福祉社会学会の研究会(ベーシックインカム論およびリスク社会論がテーマ)に参加し研究情報の収集を行い、さらに、6月14日〜16日に神戸で開催される第49回全国私立保育園研究大会では分科会の報告者の1人としてフィンランドの児童福祉政策についてエコロジカルな持続的社会開発の視点を含め報告した。国際政治学会国際会議(7月9日〜13日、於:福岡)では高橋は研究パネル「健康リスクと民主主義:社会的公正の視点から」を主宰し、研究協力者・香港市城大学応用社会学部R.K.H.Chan助教授および英国シェフィールド大学東アジア研究センター武田宏子講師とともに研究発表・討論を行った。研究分担者MERVIOはこのパネルに討論者として参加した。高橋とMERVIOは、7月22日〜8月24日にフィンランドとドイツで海外調査研究を実施した。研究資料の収集は、フィンランドでタンペレ大学社会政策学科および国際関係学科、ヘルシンキ大学国際学際研究コロウキウム、環境省、社会保健省等を中心に行った。8月2日〜5日には、高橋は、ドイツ・フンボルト大学(ベルリン)で開催される第11回社会的公正国際会議に参加し研究情報を収集した。帰国後9月末は研究資料の整理と分析を行い、高橋は、10月21日〜22日の社会政策学会第113回大会(於:大分大学)の自由論題として研究報告し本研究の成果を発表した。11月以降、高橋とMERVIOは、本研究で得られた資料と研究情報の分析作業に集中し、最終件研究報告書を執筆した。
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