研究課題/領域番号 |
15402044
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 共愛学園前橋国際大学 |
研究代表者 |
山本 登志哉 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 教授 (60221660)
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研究分担者 |
高橋 登 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (00188038)
佐藤 達哉 立命館大学, 文学部, 助教授 (90215806)
呉 宣児 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 助教授 (90363308)
竹尾 和子 東京理科大学, 理学部, 講師 (30366421)
伊藤 哲司 茨城大学, 人文学部, 教授 (70250975)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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キーワード | 差の文化心理学 / 子どもとお金 / 発達 / 自立と文化 / 拡張された媒体構造 / 友達関係と文化 / 東アジア / 対人関係構造 |
研究概要 |
日本の研究者を核として、さらに韓中越の研究協力者が共同研究者として参加しつつ、日韓中越の各都市を実際にそれらの共同研究者が相互に訪れながら、インタビュー(東京・大阪・ソウル・チェジュ・北京・延吉・上海・シーサンバンナ・ハノイ)・観察(東京・ソウル・チェジュ・北京・延吉・上海・ハノイ)質問紙調査(東京・大阪・ソウル・チェジュ・北京・延吉・上海・ハノイ・ハイフォン)を行ってきた。質問紙では各都市の基本的な状況が分析され、それを親子関係・友人関係と自立、といった視点から議論する視点が整理されていくと共に、その文化差についての初歩的な分析も行われた。インタビューでは親子間の力動に注目した両義的現象としてのお小遣いという分析視点が形成され、さらにインタビュー場面でのマイクロジェネティックな文化生成という問題について、多声性の概念などを参照しながらの視点が作られ始めた。理論面ではお金を文化的道具として位置づけ、生活世界でお小遣い現象の生成する現場を分析する基礎的単位として拡張された媒介構造の概念が整備された。以上の研究成果は国内外の学会で継続的に報告されると共に、国内外の学術誌、専門誌、一般誌などで発表され、その理論的成果が中国で朱智賢心理学賞を受賞するなど、一定の評価を受け始めてきている。また、本研究は金銭教育などの現場との接続にも視点を持っているところから、NPO法人「子どものお金教育を考える会」その他と協力関係を持ちつつ、一般向けのシンポジウムを開催するなどの課題にも取り組んだ。以上の成果をふまえ、現在新たな科研研究課題として継続が認められ、研究が進行している。
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