研究課題/領域番号 |
15402048
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
仁科 喜久子 東京工業大学, 留学生センター, 教授 (40198479)
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研究分担者 |
小島 聡 東京工業大学, 留学生センター, 助教授 (00202060)
西原 明法 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (90114884)
奥村 学 東京工業大学, 精密工学研究所, 助教授 (60214079)
白井 清昭 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (30302970)
綛田 はるみ 東京工業大学, 留学生センター, 客員助教授 (40424840)
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キーワード | 日本語学習支援システム「あすなろ」 / 中国現地調査 / 遠隔教育 / マルチメディア / 総合技能学習 / 多言語機能 / 教材作成 / 書き起こし |
研究概要 |
本研究は、日本語学習支援システム「あすなろ」を特にアジア地域を中心とした遠隔教育に資するために、その可能性を探る現地調査をおこない、ニーズを明らかにした上で、読解のみでなく総合技能学習を支援するシステムとして改良拡充することを目的としている。15年年度にはこの目的達成のために以下のことを行った。 (1)現地調査:「中国大連理工大学における遠隔教育と日本語教育の実態調査」この調査の結果から、日本語教育の教材がかなり不足していることが明らかになった。インフラストラクチャーとして、コンピュータなどの機材は整いつつあるもののソフト面での学習環境が未整備であることも明らかとなった。今後は、特に学習コンテンツの整備と学習環境のソフト面での支援が必要と結論した。 (2)タイ東京工業大学支局研究員との打ち合わせ:東工大、タイ支局間の遠隔教育は可能な状況となっている。教育体制の立ち上げが必要であり、そのための教材整備が急務と判明した。 (3)日本語読解学習システムの機能拡充 従来、日本語からアジアの複数言語による読解可能な支援を開発してきたが、本プロジェクトではあらたに多言語から多言語の支援開発を開始した。すなわち、中国語、英語などからも「あすなろ」が利用できるように枠組みを整備した。 (4)日本語作文支援ツールの開発 日本語学習者が文書を書く上で、必要な類語、例文を検索できるシステムを開発した。 (5)マルチメテイアコンテンツの開発 遠隔教育用のコンテンツとして、ビデオ教材の作成に着手した。東工大教授らによる講義のビデオ収録撮影の進行中であり、一部書き起こしを開始した。この作業は次年度も継続して行う予定である。
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