研究課題/領域番号 |
15402048
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
仁科 喜久子 東京工業大学, 留学生センター, 教授 (40198479)
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研究分担者 |
奥村 学 東京工業大学, 精密工学研究所, 助教授 (60214079)
西原 明法 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (90114884)
小島 聡 東京工業大学, 留学生センター, 助教授 (00202060)
伊藤 克亘 名古屋大学, 大学院情報科学研究科, 助教授 (30356472)
藤井 敦 筑波大学, 大学院図書館情報メディア研究科, 助教授 (30302433)
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キーワード | 遠隔教育 / タイ / マレーシア / 日本語教材 / 自学自習 / 多言語辞書 / 読解支援システム / 作文支援システム |
研究概要 |
アジア諸国における遠隔教育の可能性の調査研究をすることで、留学を目的とする学生、アジア各地で日本語を学習し、キャリアに生かす学生のための有効な学習ツールを構築することを目的とする研究は、最終年度を迎え、ここに総括する。 (1)現地調査として、特に中国、タイ、マレーシアを選び、大学研究機関を訪問し、関係者にインタビューをするとともに、IT環境の実情調査を行った。中国では清華大学、西安交通大学、大連理工大学などを調査したが、インフラを整備されつつあるものの実際の活用は十分ではなかった。しかしながら、タイでは、IT技術も進み、活用方法についても現地スタッフの意識が高いことがわかった。 (2)タイには東工大海外拠点があることから、これを利用して数度にわたる遠隔教育実験を行った。その結果、地方都市での通信インフラは送信スピードや容量に厳しいものがあるものの、日本語教師、教材の不足からバンコク以上にニーズが高いことがわかった。マレーシアでは、専門のための第2言語習得に関するシンポジウムに出席し、意見を交換した。日本との合弁企業での日本語のニーズがあるにも関わらず、ビジネス日本語などの教授法の方策が未整備であり、潜在的な受容が認められた。 (3)教材不足を解消の一助となるように非漢字圏用テキスト「もっとやさしい科学技術日本語読解」を作成し、タイでの遠隔教育に使用し、使用後の評価を受けた。 (4)これらの調査に基づいて、CALLの開発を進めた。従来の読解支援システム「あすなろ」では、中国語、タイ語、インドネシア語、マレー語の辞書の充実を図った。また最終年度には、自学自習できる作文支援システム「なつめ」を最終年度は集中的に進めた。
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