研究課題/領域番号 |
15402050
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
加藤 光一 信州大学, 農学部, 教授 (60244836)
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研究分担者 |
小池 正雄 信州大学, 農学部, 教授 (60170164)
小坂 直人 北海学園大学, 経済学部, 教授 (20142911)
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キーワード | 転包 / 転譲 / 互換 / 租賃 / 反租倒包 / 入股 / 農民的土地使用権 |
研究概要 |
中国における土地所有権、とりわけ私的所有権が全人代において認められるようになり、社会主義国での「壮大な実験」が開始された。また、WTO加盟により、中国での所得格差が様々な矛盾を生み、農業問題は、現在、中国最大の社会問題となっている。こうした中で、第一年度は次の点を中心に検討した。 第一に、農民的土地使用権に関する文献収集とその論点を開示した。具体的には、土地承包により、個別農家に認められている土地使用権が次の形態で移転が進んでいることが明らかになった。(1)「転包」(2)「転譲」(3)「互換」(4)「租賃」(5)「反租倒包」(6)「入股」の形態である。また、土地使用権は地域、とりわけ末端の集体により、それに対する認識は様々であり、集体=村民委員会の考えで違いを示す。そのために、農民に保証されている土地使用権が、十分に昨日していない側面もある。 第二に、沿岸部、とりわけ華南の深セン・東莞等の地域では、農民が地主化している場合がある。その場合には、土地使用権が完全に「株」となり、それに対する配当が出ている場合が多い。それに関する調査を行った。また、林業における林地使用権についても大連を中心に行った。
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