研究概要 |
宇宙線の起源,加速機構,伝播を研究するために 1.高エネルギー一次宇宙線(10^<13>〜10^<17>eV, knee領域)の化学的組成と加速機構の解明 2.ガンマ線点源の探索及び拡散ガンマ線の強度分布(10^<13>〜10^<15>eV) 3.一次宇宙線の恒星時異方性に関し,その現象の確立とモデルの検証(10^<11>〜10^<13>eV) 4.太陽フレア時の粒子加速機構の解明 をインド国立タタ基礎科学研究所と南インド・ウーティーで国際共同研究を行い,前年度に引き続き装置の維持・運転を行い,データを収集した。また,新たに高粒子密度に対応した光電子増倍管を2本持ったWLSファイバーを使用するシンチレーション検出器を40台作成し光電子増倍管1本の検出器と置き換えた。これによって,10^<16>eVを越える空気シャワーに対しても感度を持つことになった。 太陽フレアに伴う銀河宇宙線の現象の予兆,一次宇宙線の化学的組成等に関してまとめ,第29回宇宙線国際会議で発表した。また,ハイライトトークで研究の全般の成果・現状・計画に関して講演した。
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