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2003 年度 実績報告書

タイ・ラオスにおけるゴンドワナ北縁地塊群衝突の地質学的検証

研究課題

研究課題/領域番号 15403013
研究種目

基盤研究(B)

研究機関筑波大学

研究代表者

久田 健一郎  筑波大学, 地球科学系, 助教授 (50156585)

研究分担者 鎌田 祥仁  山口大学, 理学部, 助手 (30294622)
上野 勝美  福岡大学, 理学部, 助教授 (90241786)
荒井 章司  金沢大学, 理学部, 教授 (20107684)
原 英俊  産業技術総合研究所, 地球科学情報研究部門, 研究員 (60357811)
キーワードインドシナ / シブマス / 縫合断層 / 石灰岩 / フズリナ / チャート / タイ / ラオス
研究概要

今年度は2回の海外学術調査を実施した。第1回目は10月25日から11月7日、タイ王国北西部メーホンソン周辺の調査である。第2回目は1月3日から1月13日、ラオス(バンコク経由で入国)北部ウドムサイ周辺の調査である。メーホンソン調査の目的は、最近注目されているシャンタイ(別名シブマス)大陸塊に見いだされた縫合断層(メーホンソン断層)の実態とその意義を明らかにすることである。本目的達成のために縫合断層周辺の堆積物、ベルム系からトリアス系を集中的に調査した。その結果、断層西側では、下位より、石灰岩、タービダイト、層状石灰岩(一部チャートを挟在)、礫岩からなる層序を確認した。現在各分担者は岩石試料を持ち帰り分析中であるが、最下部の石灰岩からはフズリナの産出が、また上部の層状石灰岩からは二枚貝化石の産出が確認され、その同定が進めばペルム紀・トリアス紀の古生物地理区の解明に大いなる貢献ができるものと思われる。今後断層東側の調査を進める予定である。ウドムサイの調査の目的は、インドシナ大陸塊の中に提案されたロエー縫合断層の実態とその意義を明らかにすることである、タイ王国の同縫合断層については、平成16年度の調査対象としている。今回の調査で、ペルム系枕状溶岩とその上位の石灰岩、さらにその上位のタービダイトの層序を確認した。今回の枕状溶岩の確認は重要な発見で、従来インドシナ陸棚相とみなされた堆積物の広域的な再検討を提起している。現在各分担者は岩石試料を持ち帰り分析中である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Hisada, K., Sugiyama, M.: "Missing ophiolitic rocks along the Mae Yuan Fault"The Island Arc. 13・1. 119-127 (2004)

  • [文献書誌] 久田健一郎, 小池敏夫: "東京都奥多摩地域の地質"平5都土木技研年報. 333-349 (2003)

  • [文献書誌] Arai, S., Takada, S.: "Petrology of peridotite xenoliths from Iraya"Jour.Petrol.. 45. 369-389 (2004)

  • [文献書誌] Ueno, K.: "Permian fusulinoidean faunas of the sibumasu"Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology. 193・1. 1-24 (2003)

  • [文献書誌] Kamata, Y., Mizobe, S.: "An Early Jurassic ammonite from a limestone"Paleontological Research. 7・3. 185-194 (2003)

  • [文献書誌] 原英俊, 木村克己: "イライト結晶度測定における標準試料の提唱"地質調査研究報告. 54・7/8. 250-293 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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