研究課題/領域番号 |
15403015
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
兵頭 政幸 神戸大学, 内海域環境教育研究センター, 教授 (60183919)
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研究分担者 |
佐藤 裕司 兵庫県立大学, 自然・環境研究所, 教授 (80254457)
松浦 秀治 お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (90141986)
近藤 恵 お茶の水女子大学, 生活科学部, 助手 (40302997)
熊井 久雄 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 客員教授 (40020680)
山下 勝行 神戸大学, 理学部, 助手 (50322201)
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キーワード | 古環境 / 鮮新世・更新世 / ジャワ / 原人 / 古地磁気 |
研究概要 |
平成15年度までに採取済みの古地磁気試料の分析を行い、松山期のオルドバイ、コブマウンティン、ハラミヨの各サブクロンの層準を決定した。これにより、人類化石産出層の年代が、1.07Maから0.78Maまでであることが明らかになった。この結果は、平成16年8月に山形大学で開かれた日本第四紀学会にて発表した。 平成16年10月16日に、成果報告会を兼ねたジャワ古環境・人類研究会を神戸大学で開催し、17年度のインドネシア調査の打ち合わせを行った。調査は、11月24日から12月6日まで、中部ジャワ・サンギランと、東部ジャワ・ンガンドン、ケドゥンブルブスにおいて古地磁気・古環境試料の採取を行った。東部ジャワ・サンブンマチャンへも調査のため出向いたが、雨季で増水していたため調査できなかった。一部の試料について環境磁気分析し、サンギランの湖成層は全体的に還元的であり、その還元度には規則的な変化が起こっていることを見つけた。 ジャワの古地磁気と比較するために行っている中国レスの高精度磁気層研究では、松山後期に2つの地磁気イベントを見つけ、それぞれKamikatsura、Santa Rosaイベントに対比できることを明らかにした。これまで、これらは同一であると議論されていたが、別個の独立したイベントである証拠を始めて出した。さらに、中国レスの古地磁気からオルドバイサブクロンの上限付近に数多くの短期逆転を見つけた。これらは、ジャワのオルドバイサブクロンの上に見つかっている数多くの逆転に対比できる可能性がある。これらの結果は、Journal of Geophysical Research、Earth Planets and Spaceに論文として公表した。これら以外に、鮮新・更新世の古環境に関する論文を2編発表した。
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