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2005 年度 実績報告書

ジャワ鮮新更新世の古環境変遷と原人の出現・進化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15403015
研究機関神戸大学

研究代表者

兵頭 政幸  神戸大学, 内海域環境教育研究センター, 教授 (60183919)

研究分担者 佐藤 裕司  兵庫県立大学, 自然・環境研究所, 教授 (80254457)
松浦 秀治  お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (90141986)
近藤 恵  お茶の水女子大学, 生活科学部, 助手 (40302997)
熊井 久雄  大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 客員教授 (40020680)
山下 勝行  神戸大学, 理学部, 助手 (50322201)
キーワード古環境 / 鮮新世・更新世 / ジャワ / 原人 / 古地磁気 / 松山-ブリュンヌ地磁気逆転
研究概要

中部ジャワサンギランにおける最上位のノトプロ層とその下位のカブー層を集中的に古地磁気を測定した。カブー層のUpper Tuffを挟む約7mの地層に二つのショートエピソードを含む古地磁気極性境界を見つけ、大阪湾の詳細な記録との対比から松山-ブリュンヌ地磁気境界であると結論付けた。これによって、ジャワ原人化石産出上限が78万年前であることが明らかとなった。この結果は、平成17年9月18-20日に京都大学で開かれた日本地質学会にて発表した。
サンギランにおけるプチャンガン層湖成層の詳細な環境磁気分析を行い、湖沼環境は全体的に還元的であること、規則的な変化を示すことを見つけた。そして、これらの変化は氷期・間氷期サイクルを反映している可能性があることを指摘した。この結果は、平成17年9月28日-10月1日に京都大学で開かれた地球電磁気・地球惑星圏学会にて発表した。
ジャワの古地磁気と比較するために行っている中国レスの高精度磁気層研究では、ブリュンヌ期に2つの地磁気イベントを見つけ、約42万年前のイベントはグローバルな現象であることを明らかにし、約76万年前のものは今後さらなる研究で明らかにする必要があることを明らかにした。これらの結果は論文にまとめGeophys.J.Int.に投稿した。同じくジャワの古地磁気と比較する目的で行っている大阪湾のボーリングコアの海成粘土層の詳細古地磁気測定により、松山-ブリュンヌ地磁気逆転に伴って起こった数多くの短期逆転を見つけた。これらの結果は、Journal of Geophysical Researchに論文として公表した。
これら以外に、人類学及び古地磁気層序に関する論文2編を国内誌に公表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Millennial to submillennial-scale features of the Matuyama-Brunhes geomagnetic polarity transition from Osaka Bay, southwestern Japan2006

    • 著者名/発表者名
      Hyodo, M.
    • 雑誌名

      Journal of Geophysical Research 111

      ページ: B02103, doi:10.1029/2004JB003584

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 人類の進化と拡散-古地磁気学的検証2005

    • 著者名/発表者名
      兵頭政幸
    • 雑誌名

      地球 27

      ページ: 648-653

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 地磁気極性年代表の現状と将来の発展2005

    • 著者名/発表者名
      兵頭政幸
    • 雑誌名

      地学雑誌 114

      ページ: 273-283

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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