研究課題/領域番号 |
15403016
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
地球宇宙化学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
和田 秀樹 静岡大学, 理学部, 教授 (20126791)
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研究分担者 |
SATISH Kumar M 静岡大学, 理学部, 助手 (50313929)
石川 剛 静岡大学, 理学部, 助教授 (30270979)
SANTOSH Kcn M. 高知大学, 理学部, 教授 (20333453)
板谷 徹丸 岡山理科大学, 理学部, 教授 (60148682)
鹿園 直建 慶應大学, 理工学部, 教授 (10011751)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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キーワード | graphite / carbon isotope / carbon cycle / Gondwana Supercontinet / Oxygen deficient syndrome / crustal fluids / Sri Lanka / South India |
研究概要 |
インド・スリランカなど数億年前の東ゴンドワナ超大陸の大陸地殻には、石墨が高変成岩中に大量に脈状胚胎し、起源をマントルに求める研究が進んでいる。この研究では、天然石墨の特にマグマ性・鉱脈型石墨鉱床に焦点を当て、微小同位体累帯構造を明らかにし、その結晶成長過程を代表的大陸下における条件の違いとし比較検討をした。平成15年度マダガスカルと、南アフリカの地質調査を実施した。南部のイポジ地区の片麻岩地域に、南インドやスリランカにみられるインシピエントチャルノッカイトと呼ばれる岩石に極めてよくにた産状の石切り場を初めて発見した。平成16年度は、南インドのAchancovil Shear Zoneの石墨試料の採集と地質調査を行った。同年高知大学において、11月13-15日、International Symposium and Feld Workshopを開催した。公表論文の完成を現在進めて一部を完成した。スリランカ、スペイン、ウクライナの研究者を招聘して、特別セッション、Fluids in the Gondwana Crustを開催した。この研究集会は、20カ国、50名の参加者があり、ゴンドワナ大陸分裂の過程で起きた火成活動、新たに得られた年代測定結果などが紹介された。17年度海外調査は、ウクライナ共和国とギリシャで行った。ウクライナはゴンドワナ超大陸の石墨鉱床と比較すべきザバリエ石墨鉱床が知られており、地質調査と試料採取を行った。さらにギリシャのキクラデス諸島の高圧型変成岩の炭素同位体調査を行った。変成度と炭素同位体の分別過程における分配が平衡とならない例として扱われてきた。今回、現地の調査により、日本で見られるドロマイトーカルサイトの組み合わせと大きく異なる層状の分布が認められ同位体の分布と変成条件における物質移動の詳細が明らかにできることが分かった。この期間、20編以上の関連した成果が発表された。
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