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2004 年度 実績報告書

バングラディシュのヒ素溶出機構と地下水塩分濃度の相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 15404005
研究機関東北学院大学

研究代表者

石橋 良信  東北学院大学, 工学部, 教授 (10111246)

研究分担者 真野 明  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50111258)
キーワードバングラディシュ / ヒ素汚染 / ヒ素溶出機構 / 塩害 / 地下水物質流動モデル / 細胞表層工学
研究概要

昨年に引き続くバングラディシュの現地調査は、ガンジス河、ゴーライ河、ベンガル湾に囲まれた地域を対象にし、共同研究者のDr.Wahiduzzmanから降雨、蒸散量、河川水位、観測井戸等の情報を入手した。これらのデータはMODFLOWを用いて地下水流動解析を行った。また、ヒ素濃度は、ゴーライ河に沿う10村、約30本の井戸水を対象に水温、DO、電気伝導度、酸化還元電位(ORP)とともに測定した。その結果、ヒ素は還元状態(III価)にある場合が多く、完新世帯水層で溶出や吸着が生じるのは地下水面が変動する上部だけでその下は平衡に達していることがわかった。これら結果は、ホンコンでの国際学会や水工学論文集に発表した。
一方、ヒ素を生物学的に吸着させる細胞表層工学について検討した。大腸菌の細胞表層の最外層を構築するLamBタンパク質にヒ素を吸着させ得るArsRリプレッサータンパク質を導入した。今年度はE.coliK12arsopeを用い、ArsRが正常にインサートされていることを確認した後、制限酵素を用いてpUC119/SmaI/BamHIベクターとライゲーションし、K12arsope+pUC119プラスミドを構築した。次年度はヒ素を吸着除去するか否かの実験を試みる段階にある。さらに、ヒ素の溶出実験を試みた。実験はヒ素含有汚泥を窒素ガスでORPを還元状態に調整し、溶出に係わりの強い酸化水酸化鉄、HCO_3^-、有機物等の要因を変化させた。次年度は要因の挙動をさらに吟味し、溶出速度の算定を図る予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 南バングラディシュにおける地下水流動とヒ素の分布について2005

    • 著者名/発表者名
      梅木知裕, 真野 明, 石橋良信
    • 雑誌名

      水工学論文集 第49号

      ページ: 151-156

  • [雑誌論文] Flow movement and contamination transport of groundwater in Southern Bangladesh2004

    • 著者名/発表者名
      T.Umeki, A.Mano, Y.Ishibashi, Wahiduzzaman
    • 雑誌名

      Environmental Hydraulics and Sustainable Water Management

      ページ: 2059-2065

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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