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2004 年度 実績報告書

アフリカにみられる熱帯性膨張土崩壊メカニズムと自然共生型対策のための調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 15404013
研究機関岐阜大学

研究代表者

八嶋 厚  岐阜大学, 工学部, 教授 (90144394)

研究分担者 張 鋒  岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 助教授 (70303691)
沢田 和秀  岐阜大学, 工学部, 助手 (30273121)
杉井 俊夫  中部大学, 工学部, 助教授 (90196709)
アイダン オメル  東海大学, 海洋学部, 教授 (70194636)
佐藤 雅宏  株式会社テクノソール, 代表取締役
キーワード泥灰土(marl) / 不同膨潤・沈下 / 土のう / 設計指針
研究概要

赤道周辺のアフリカに広く分布する泥灰土(marl)の一部は、雨期における浸水に伴って膨潤し、乾期における排水に伴って収縮する。低層構造物の重量では、膨潤圧に抵抗することができないので、膨潤・収縮に伴う変形によって、不同膨潤・沈下を引き起こす。ダカール市周辺の被害調査から、構造物の形態、被害の形態、地形条件に基づいて被害の原因を類推した。また、ダカール地域の代表的被害地において、試料サンプリングを実施した。サンプリングした試料を用いて、日本国内で物理特性・力学特性・微視的構造などを把握するために各種室内試験を行った。これらの試験から、泥炭土の性質を詳細に把握した。泥炭土は、含水量により力学特性が変化するため、飽和度を変化させた力学試験を行い、浸水時の強度低下・膨潤特性および脱水時の強度回復・収縮特性を明らかにした。
本研究では、ダカール地域において土のうを用いた地盤改良工法の適用を目途としている。土のう工法の有用性を確認するために、土のうを用いた実験を行った。土のう工法の適用のしかたを検討するとともに、実験から得られたデータをもとに、数値解析を行った。その結果から設計基準を確立するとともに、設計指針を作成した。
土のう工法をダカール地域で実際に適用するために、ダカールにおいて、ダカール地域の行政機関の技術者・施工業者・ダカール大学Fall教授を含めた研究者を交え打合せを行った。地域ごとの詳細な適用方法を決定するために、設計指針の確立された土のう工法は、ダカール地域の研究者や技術者に対して提案された。地域の研究者らによる、より詳細な地域ごとの設計指針の確立が期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Stress-dilatancy relation for highly structured soils2004

    • 著者名/発表者名
      A.M.Sarr, A.Yshiama, F.Zhang, H.Shigematsu, K.Sawada
    • 雑誌名

      COMPUTATIONAL MECHANICS, WCCM VI in conjunction with APCOM'04 ISBN 7-894 94-512-9(CD-ROM II)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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