研究課題/領域番号 |
15404016
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
柴山 知也 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 教授 (40143391)
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研究分担者 |
島谷 学 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助手 (40343173)
佐々木 淳 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (50292884)
岡安 章夫 東京海洋大学, 海洋科学部, 助教授 (20213994)
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キーワード | 海岸漂砂 / 沿岸域環境 / 海岸環境 |
研究概要 |
イランの沿岸および海岸環境について、2003年10月下旬にペルシャ湾沿岸、特にHedijan (30°06.61N 49°46.27E)、Pozm (25°21.08N 60°17.77E)、Kalat (25°23.45N 59°37.92E)、Kugsar (25°33.61N 5°48.82E)周辺について調査した。共同研究者のソルタンプール助教授と共同して、沿岸域利用の変遷、海岸侵食・堆積の進行について現地調査を行なった。その結果、ペルシャ湾岸東部については、砂の海岸への供給が豊富なために海岸問題は堆積の問題として発現することがわかった。陸部の表面に露出した岩の浸食により作り出された砂によって陸部の表面は被われており、この砂が雨期の大雨によって大量に海岸に供給される。海岸への砂の供給が豊富なため、海岸は砂浜であることが多い。漁港など何らかの構造物を海岸に建設すると、航路埋没の過程が始まることが多く報告されている。一方ペルシャ湾岸西部では海岸線は大河川からの泥の供給により、底泥が堆積している。底泥表面にはFluid Mudがあり、表面波は粘性によって減衰する。港湾、漁港への航路の埋没事例が多く見られる。 イランについてはこれまで海岸調査の例がほとんどなく、わずかにソルタンプール助教授による予備的検討が行なわれているのみであったが、今回の調査により、海岸環境変化状況の情報が飛躍的に多くなった。また、スリランカについても予備的な調査を行なった。
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