研究課題/領域番号 |
15404016
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
柴山 知也 国立大学法人横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 教授 (40143391)
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研究分担者 |
岡安 章夫 東京海洋大学, 海洋科学部, 教授 (20213994)
佐々木 淳 国立大学法人横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (50292884)
島谷 学 五洋建設(株), 技術研究所, 主任研究員 (40343173)
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キーワード | 海岸漂砂 / 沿岸域環境 / 海岸環境 |
研究概要 |
データ集積とその解析方法を相談するために7月27、28日に研究協力者を横浜国立大学に招聘し会議(Yokohama Symposium on Coastal Environment in Developing Countries)を開催した。日本およびタイ、ベトナム、イラン、中国、ルーマニア、スリランカ、韓国における沿岸域環境変化のモニタリングシステムの現状および最近の環境評価についての調査結果を各メンバーが報告した。この会議の開催により、各国の沿岸域の状況を詳細に把握することができた。イランにおける航路埋没、海岸滞砂問題、ルーマニア、中国における河口デルタの成長過程、ルーマニア、スリランカ、ベトナム、タイにおける急速な海岸侵食、日本、韓国における海岸災害の予防などが主要な海岸問題として取り上げられた。スリランカについては、津波襲来前の段階で既に循環的な海岸の砂管理が検討されている事が報告された。また、タイの海岸侵食の過程は、日本の昭和30年代の過程に類似していることが指摘された。 ベトナムについては中部ベトナム周辺の土壌侵食と河口処理の問題を調査した。海外共同研究者のレ・バン・コング研究員が、河口砂州の変遷、海岸侵食の進行について調査を行なった。調査はダラン河口周辺を中心に行なっている。ベトナムについてはこれまで海岸調査の例がほとんどなく、わずかにウエン・テ・デュイ上級講師による予備的検討が行なわれているのみであったため、今回の調査により、海岸環境変化状況の情報が飛躍的に蓄積された。
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