研究課題/領域番号 |
15404016
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
柴山 知也 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授 (40143391)
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研究分担者 |
岡安 章夫 東京海洋大学, 海洋科学部, 教授 (20213994)
佐々木 淳 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 助教授 (50292884)
柴山 真琴 鎌倉女子大学, 児童学部, 教授 (40350566)
高木 泰士 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 助手 (00422585)
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キーワード | 海岸漂砂 / 沿岸域環境 / 海岸環境 / 国際開発 |
研究概要 |
日本およびタイ、ベトナム、イラン、中国、スリランカ、韓国、インドネシアにおける沿岸域環境変化のモニタリングシステムの現状について調査を継続した。調査対象国のうち、スリランカ、タイ、インドネシアは2004年12月に発生したインド洋津波で、沿岸域が大きな被害を受けた。その後の復興プロセスで多くの環境変化が報告されており、復興過程のモニタリングが必要となっている。この状況をふまえて、タイ、スリランカ、インドネシアについては、現地の海外共同研究者からの調査結果報告に基づき、津波被害が環境システムに与えた影響、その復興過程についての調査を行った。2006年9月に行ったCoastal Disaster Prevention Seminar (Hikkaduwa, Sri Lanka)において研究集会を開催し、成果を共有するとともに各国の状況を比較した。比較討論の成果を踏まえて、イラン、タイ、ベトナム、インドネシア、韓国、中国、カナダ、米国の海岸環境、災害復興の状況を発展過程の中に相対的に位置付け直すことができた。 ベトナムについては中部ベトナムの土壌侵食とダラン川河口処理の問題の調査を継続した。共同研究者のレ・バン・コング研究員と共同して、河口地形の変遷、海岸侵食の進行について現地調査を行い、調査結果をまとめた。2006年7月に発生したインドネシアジャワ島中部地震津波の被災に際して、調査を実施し、環境変化による津波の挙動変化及び津波インパクトによる沿岸環境変化を分析した。 アジアの経済的変換期を迎えている国々について、経済の発展段階を時間座標にとることにより、海岸侵食、湾内の富栄養化など環境問題を、一つの時系列に並べることができ、今後の展開が予測できるようになった。日本の昭和30年代以降の経験と照らし合わせることにより、途上国の海岸環境問題を未然に防止するための技術的提言をまとめた。
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