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2003 年度 実績報告書

中国沿岸地域での海洋・海浜鋼構造物の腐食モニタリング調査と微生物誘起腐食の調査

研究課題

研究課題/領域番号 15404022
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京工業大学

研究代表者

水流 徹  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (20092562)

研究分担者 片山 英樹  東京工業大学, 物質・材料研究機構・材料研究所, 研究員 (10354218)
丹治 保典  東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教授 (00282848)
西方 篤  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (90180588)
キーワード腐食モニタリング / 海洋大気腐食 / 亜鉛めっき鋼板 / 微生物誘起腐食 / 硫酸塩還元菌 / ステンレス鋼 / 携帯電話
研究概要

本研究は,中国沿岸で腐食モニタリング,鋼材の曝露試験,環境汚染因子のモニタリングを連続的に継続して行い,腐食速度・腐食反応機構と環境因子(気象因子と汚染因子)の関係と防食設計の指針を立てる基礎データ蓄積するとともに,中国南部および東南アジアで見られる熱帯性の海浜の汚染海水中における微生物が関与した腐食加速現象の特性と機構を明らかにしようとするものである。
本年度は,中国科学院海洋研究所と共同で海洋研究所隣接海岸および黄海の石油掘削リグにモニタリングポストを設置し,海洋研究所(青島)から携帯電話回線による遠隔データ収集・制御試験を含めたシステムを構築するために,データ収集の試験を行ったが,携帯電話システムの相違と通信の安定性から問題が生じた。次年度の本格設置に向けてデータ収集用プログラムを改良した。
海浜大気腐食機構の解明のために,実験室で亜鉛めっき鋼板の乾湿繰り返し環境での腐食速度を実測し,亜鉛の腐食生成物による鉄の防食作用にMg^<2+>イオンが効果的であるが,その役割は乾燥過程における表面pHの緩衝作用に依存することが明らかになった。
微生物腐食に関しては,硫酸塩還元バクテリアおよび鉄酸化バクテリアについて,低合金鋼およびステンレス鋼から溶出する金属イオンのバクテリア活性に与える影響を調べ、従来から知られているAg^+イオンの効果は確認されたが,他のイオンについては顕著な差異は現れなかった。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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